2013年4月12日金曜日

透析施設開設までの道程⑪損益計算

前回書いたブログ
収支(損益)シュミレーションをご紹介したが
オレも会計の専門家じゃないので
正しく計算されているのかは、正直自信がない
随分前になるけど、興味本位で簿記の勉強をして
検定試験にチャレンジしたことがあったが見事、玉砕(汗)
以降、まったく勉強しないまま

...なのに、幾度となく経験した透析室開設の度に
損益シュミレーションを策定しては、
上層部に企画提案している無謀者です(苦笑)

事業会計について復習してみたいと思う
開業前のシュミレーションなので
とりあえずは勘定項目とその意味を理解しておくくらいで良いと思う
事務職を目指す方は、きちんと勉強されてくださいね(笑)

以下に透析部門のみに関連する勘定科目をご紹介


【収益の部】

「診療収益」
患者さんの診療・療養に関わる収益 = 診療報酬

透析ってほとんどの場合、マルメ(包括)なので
逆に計算しやすいですよね
その他の収益としては、
透析食を有償で提供している場合に、
患者さんから徴収した食事代(実費)くらいですかね...


【費用の部】

従業員(職員)関連の費用

「給与費」
従業員に対する給料・手当
便宜上、「賞与」や「退職金」も月割計算し計上すると良い

ここで悩むのが、
透析室に常勤で従事している職員(看護師、臨床工学技士)以外の
従業員の給与をいかほどで計上するか...

医師は透析専門クリニックと病院とでは、
透析室への関わり方が違うため
全体の報酬に対する透析の報酬割合を
どの程度にするかが悩みどころ

担当している外来、入院、透析の患者数の比率で算出するのか、
または、その医師が担当した全患者の診療収益に対する
透析の収益の比率で算出するのか...

他の従業員(放射線部門、検査部門、事務部門など)も
同様に考え無くてはならない

「法定福利費」
健康保険、厚生年金、雇用保険などの事業主負担分
保険料率は所得に応じて変わるので算出は難しいが、
今回は便宜上、給与費の13%で計算

「福利厚生費」
宿舎、食堂、売店などの福利施設の運営費用や
健康診断、教育訓練、慶弔費、給食などに関わる費用
便宜上、給与費の5%程度で計算

ちょっと古い情報ですが、
経団連が2010年に調査した平均値では
法定福利費 ≒ 給与費×13.7%
福利厚生費(法定外福利費) ≒ 給与費×4.7% 
...でした

その他に従業員の制服に関わる「職員被服費」を計上


診療関連の費用

「医薬品費」
この場合、透析診療で投与・使用した注射、内服、外用などの医薬品
当然、透析液なども含む

「診療材料費」
同じく透析診療で使用される医療材料
ダイアライザ、回路、穿刺針など

1巻あたりの全長から1透析あたりの使用長を除して
1患者、1透析あたりのテープの費用まで計算しましたよ(苦笑)

事務用品などは「消耗品費」として計上する


業務を委託する場合の費用

「委託費」
検査業務を外注している場合は「検査委託費」
患者給食を委託している場合は「給食委託費」

全て委託にするなら、
従業員(臨床検査技師、調理職員など)の採用はないだろうから、
当然のことながら給与費からは外す

その他にリネン類のクリーニングを委託した場合の「寝具委託費」や
院内清掃業務を委託した場合の「清掃委託費」などがある

診療所クラスの小規模施設さんでは、
従業員一丸となって院内の清掃を行えば
清掃委託費分、経営に貢献できますよ(笑)


設備関連の費用

「器機賃借料」 = 医療機器のリースやレンタルの毎月の支払額
医療機器を購入した場合は「減価償却費」として計上

減価償却...わかりやすく言うと、
機器の購入費用を耐用年数(= 使用年数とする)で除して
毎月の費用に配分すること(定額法)
購入した物の価値というのは経年的に減るので
厳密には、この方法は正しくないが
初期の損益シュミレーションでは便宜上使用されている

「地代家賃」 = 土地、建物の賃借料
ビル診などの賃貸物件では
毎月の家賃を計上すれば良いので簡単だが、
新築や改築の場合は「減価償却費」として計上となる
その場合、「固定資産税」や「修繕費」も考え無くてはならない

「保守契約費」
医療機器の保守をメーカーに委託した場合の費用
臨床工学技士が保守を行う場合は、
部品費用のみの計上となるので「器機保守料」としても良い

「光熱水費」
電気、ガス、水道、燃料などの費用
施設全体で契約しているので、透析室分のみを計上する場合、
基本料金の配分が悩みどころ...

透析の場合、水道、電気の使用量が大きい
水道の1透析あたりの使用量は
0.5L/分(on-line HDFの場合、0.7L/分)×時間
(洗浄(透析液立上げ時間含む) + 透析時間)で算出できるが、
電気使用量を予め正確に把握するのは難しい
今回は便宜上、各機器の最大消費電力×60%程度で計算

水道料金には「(上)水道料金」と「下水道使用料」があり
2ヶ月分まとめて計算されることを忘れずに...

送迎サービスを行う場合は
送迎車の購入費用、燃料、車検、保険などの「車両関係費」や
運転手の「給与費」を計上


その他の経費

「給食用材料費」や「広告宣伝費」
接待や院外の慶弔に関わる「交際費」
臨床研究に関わる「研究費」、
電話やインターネット接続料、郵便料金などの「通信費」
学会などの会員費にあたる「諸会費」
事業所税や町会費など公的課金の「租税公課」等々...
細かく挙げたらキリがない(汗)

あくまでも目安となるシュミレーションの策定なので
とりあえずは金額の大きい項目のみ計上して
計算すると良いと思われます

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