スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

検索キーワード「透析施設開設までの道程」に一致する投稿を表示しています

透析施設開設までの道程②ニーズがあるから始められる

透析室を作るにあたって、 まず考えなきゃならんのが地域のニーズ どれほどの患者さんがいて 既存施設での受入状況は?通院に困っていないか? 希望の治療(長時間HD、On-Line HDF等)は受けられているか? 域外で受療している等、溢れて困っている患者さんはいないか?等々... 需要がどれほどあるかを調べる必要がある (既存施設の評判も考慮すべきかも:笑) 来てくれると思われる患者さんの人数を ある程度、予測しておかないと 施設規模や従事職員数も決められないし 収支目標すら立てられない しかし、この需要調査が難儀なんだよね... 極狭い地域の患者数を調べる方法ってなかなか無いんですよね 北海道では「透析医療の現況調査」と称して 北海道保健福祉部より 毎年9月末時点で既存の各透析施設に調査を依頼し 透析患者の受療動向をまとめている (他都府県ではどうなのかな?) 結果は調査に協力した施設には無条件で配布 それ以外の医療機関でも道保健福祉部に請求すれば メールか郵送で送ってくれる しかし、2次医療圏単位での動向しか公表してないので 極狭い地域の状況を把握することは困難

最近の個室透析

在宅透析とともに、 オーバーナイト透析を行う施設も、 徐々にではあるが、増えている...ような気がする!? オーバーナイト透析 夜間の睡眠時間を利用して透析を行う MediPressより拝借(笑) 睡眠中に行うということは、 周囲からの雑音(装置音、他患者さんの気配等)を 極力減らしてあげるような施策を講じないと、 寝不足になっちまって、 かえって調子崩しちゃったりするかも(汗) 従来のオープンな透析室で行っている施設さんもあるようだけど よく眠れるよな(苦笑) MediPressより拝借(笑) この方達はきっと、 カプセルホテルなんかでも、 他人の大イビキなんか気にせず 爆睡できるんだろうな(苦笑) でも、せっかくの長時間透析 安眠しながらできたら楽だろうね... 施設としては個室でやらせてあげたいところ? 最近、オーバーナイト透析を始められたところは、 個室を新設しているところが多いようだね ゆう設計さんより拝借(笑) 堀江やまびこ診療所さんの個室

最近の仕事っぷり <(-0-)>ナントナークガンバッテルヨ

4年もの(通信制)大学生活を終え、 なんとなーく、燃え尽き症候群!? 4月以降、ダラダラゴロゴロ過ごす毎日 ('д')ポケー せっかく情報系の大学で学んだんだから、 この分野について改めて極めていこうとしなきゃ 意味のない4年間だった...ということになってしまう(汗) ま、そちら(情報系)に 転職しようというわけではないので 現職(医療系、臨床工学技士)の中で 活かしていければ幸いだよね(笑) 医療機器に接続または関わりのある情報システム ...例えば透析通信システムなんかの システム(ハード&ソフトの)管理領域に進出するとか、 使用者教育や保守管理を行うとか、 業務管理や勤怠管理、スタッフとの連絡ツールなどの グループウェアをお金をかけずに構築するとか ...できれば良いよね アレモ(。Д゚;≡;゚Д゚)コレモ(゚m゚;)マタアトサキカンガエズニ... まず手始めに、 タイムカードアプリなんかを作ってみた (*^_^)r[出社]カシャ うちは小さいクリニックなので、 タイムカードで勤怠管理が面倒と...院長(苦笑) 代わりに、手書きの出勤簿をオレらに書かせるという... オレらが面倒くさいっしょ!

透析施設開設までの道程⑥動線を考える

レイアウト図面を作成する際、 まずは、患者さんや職員の動線を考える必要がある 透析患者さんは易感染性... インフルエンザやノロウィルスなどの流行期は怖いですよね インフルエンザに感染した一般の外来患者さんが ひしめき合っている待合室を通って 透析室に向かうなんて考えたくもありませんよね 免疫能の目安としては... (高)一般外来受診者 > 外来透析患者 > 一般入院患者 > 入院透析患者(低) (...だと思う:汗) インフルエンザなどは一般外来患者が持ち込むことが多く、 流行期には隔離などの予防対策が求められる また、合併症など多岐に渡った治療を目的とした 入院透析患者さんは免疫能の低下が著しいため、 比較的状態が安定し自立した生活を送っている外来透析患者が 外部より感染源を持ち込むことや、 逆に重症化した入院透析患者自体が感染源となり 他患者へ伝搬することも珍しくない このように免疫能に差が生じた患者同士の接触は 非常に危険であるため、可能な限り動線を分離し、 透析時は隔離すことが望ましいが、 現実的には透析装置台数などの設備や スタッフの体制などの施設側の都合により難しいのが現状 <設計の初期段階で検討すべき事項> ① 一般患者と透析患者の動線の分離 透析患者専用玄関 透析患者専用待合室(更衣室、食堂、お手洗) 透析区域への一般患者の立入制限(別棟、壁などで区画を明確にする) 入院患者と外来患者との動線・治療区画の分離

透析施設開設までの道程⑧治療区画以外の設計

今回もまたクドクドした長文です(汗) ①注射準備・調剤区画 「 透析医療における標準的な透析操作と 院内感染予防に関するマニュアル三訂版 」では 「注射薬等を準備する場所は透析室から区別された区画とする」 としている 透析治療とは多人数を同一箇所で同時進行的に実施することと、 血液を大量に体外循環させるため 飛散などにより医療スタッフへの付着のリスクが高いことから、 治療区画での注射薬の吸引・混注などの作業は、 薬剤への感染源の混入などのリスクが増大するため推奨されない (保健所の立入検査でも指摘事項となることがある) 当然のことながら、他の汚染区域とも区別され、 この区画の出入口には手洗洗面台を設置し、 作業前後で手洗いを行うことが求められる 同時にアンプルなどの小物薬剤の保管庫も兼ねるため、 温湿度管理やセキュリティを考慮した設備工事が必要となる イメージ …プレフィルドシリンジを活用出来れば不要な区画かもしれないけど 混注や溶解、吸引などの作業が必要な薬剤もまだまだありますからね…

透析施設開設までの道程⑪損益計算

前回書いたブログ で 収支(損益)シュミレーションをご紹介したが オレも会計の専門家じゃないので 正しく計算されているのかは、正直自信がない 随分前になるけど、興味本位で簿記の勉強をして 検定試験にチャレンジしたことがあったが見事、玉砕(汗) 以降、まったく勉強しないまま ...なのに、幾度となく経験した透析室開設の度に 損益シュミレーションを策定しては、 上層部に企画提案している無謀者です(苦笑) 事業会計について復習してみたいと思う 開業前のシュミレーションなので とりあえずは勘定項目とその意味を理解しておくくらいで良いと思う 事務職を目指す方は、きちんと勉強されてくださいね(笑) 以下に透析部門のみに関連する勘定科目をご紹介 【収益の部】 「診療収益」 患者さんの診療・療養に関わる収益 = 診療報酬 透析ってほとんどの場合、マルメ(包括)なので 逆に計算しやすいですよね その他の収益としては、 透析食を有償で提供している場合に、 患者さんから徴収した食事代(実費)くらいですかね...

透析施設開設までの道程⑫更生医療の指定手続き

透析に関わる医療費は高額となる 健康保険を適用した場合であっても 自己負担( 70 歳未満 3 割、 70 歳以上 1 割 ... 今後、変わる?)が大きい 負担額が大きい上に永続的であるため、 これら救済のための公費負担制度として 長期高額疾病に関わる特例(マル長)と 障害者自立支援医療(更生医療)が設けられてきた その他に各自治体毎の医療費助成制度がある (自治体によって異なるため説明は割愛) 公費負担の優先順位は マル長→更生医療→自治体の障害者助成制度となる まず、マル長とは 特定疾病(腎臓病)にかかる特例(長期高額疾病)として、 特定疾病療養受領証が交付される これにより自己負担限度額は月 10,000 円、 一定以上の収入があれば 20,000 円までとなる 自己負担 10,000 円なら何とかなるのでは? と、考える方も少なくないと思われる しかし、透析を導入するということは、 最低でも週 3 回、治療時間だけでも 4 時間以上 医療施設で拘束される(ちょっと言い廻しが変かな:汗)ため 一般的な就労に就くことは難しくなり、 当然、世帯収入が激減し、生活が困窮する

透析施設開設までの道程⑨その他の設備設計

やっぱり今回も長文になってしまった...(汗) 大量の水や電気を使用する透析療法では 停電・断水 = 治療の継続が困難となり 患者生命を脅かす危険性を孕むため、 予め十分な対策を検討する また、急変時の対応や院内感染対策のための 基本設備をしっかり整えるよう 初期設計の段階から検討されたい ①電源設備 機械室の大型装置群は、 大量の供給水量を維持するためのポンプと、 一定以上の液温の維持のためのヒーターを 常時作動させることとなるため、 3相3線200V電源が必要となる ベッドサイド透析装置には、 医療用接地付抜止め3Pコンセントは必須となる (他医療機器も同様) 機械室の大型装置群(設置医療機器)は配電盤へ直接配線 ベッドサイド透析装置は 各装置の漏電や過電流などの際に、 他装置へ影響を及ぼさないため 漏電ブレーカー付の単独回路とする (メインブレーカーには漏電ブレーカーは使用しない) 停電対策として、透析装置群の電源は 自家発電などの非常用電源を配線することが望まれるが、 小規模施設では設置が困難なため、 電力会社と相談の上、 2箇所以上の変電所から電力供給が受けられるよう、 2系統以上の送受電設備を設ける

透析施設開設までの道程⑩透析装置の構成

施設規模(装置台数)が決まっているとして 次は透析装置のシステム構成を検討 多人数用システムにするのか、個人用のみでいくのか 初期投資は当然、多人数用の方が高額となる しかし、ランニングコストは多人数用の方が有利となる 特に透析液...粉末型を使用出来る多人数用システムは無駄が少ない 個人用は1Bottle使いきり (清浄化の観点から、余った液の使い廻しはご法度なので...) 液と粉末の購入費用を薬価ベースで比較したら、 なんと!倍以上違うんだよね... 使用量では、前述したように粉末型の方が少ないので コスト差は更に大きくなる 透析液の使用量の多いon-line HDFを行うとすると、 さらに費用は嵩んでくるはず? 下表は多人数用と個人用 また各々、HD、Bottle-HDF、on-line HDFでの 材料費と薬剤費の比較(価格は参考まで:汗) この資料を作成していて意外だったのが HDとon-line HDFで思ったほどの差が出なかったこと

透析施設開設までの道程④配置職員数を検討

おおよその見込み患者数と装置台数が決まったら 次は職員の配置を考えてみる ちょっと古い情報なんですが 「透析医療に関わる改定の影響調査(平成19年度調査)」より 透析ベッド(装置)数とスタッフ数の統計資料を抜粋 常勤の 看護師 1人あたりの受け持ちは、 装置 = 3.21台 、患者数 = 7.58人 常勤の 臨床工学技士 1人あたりは、 装置 = 9.03台 、患者数 = 21.35人 おおよそ看護師 3 : 1 臨床工学技士の割合で 配置されているんでしょうね ちなみに患者数/装置台数 = 2.36人/台 なので 3クールとまで行かないが2クール以上行なっている計算 これを単純に当てはめて計算すると 装置台数10台あたり 患者数がおよそ 24人 看護師 ≒ 3人 、臨床工学技士 ≒ 1人 程度 となる しかし、近年は部門によらず看護職員の確保が困難であるため、 対策として(慢性維持)血液透析に限っては 臨床工学技士の補充で賄っている施設が増えてきている 中には常勤は臨床工学技士のみで、 他の部署より看護職員を1~2名程度、 患者が透析療法を受けている時間帯のみ 臨時で配置している施設もあるようだ

透析施設開設までの道程⑦透析治療区画の設計

設備設計の不具合は、 開設後に修正することは容易ではない 将来に渡っての透析室運営の成否を左右しかねないため、 初期設計の段階から慎重に検討するべき まずは治療区画(透析室)の設計から考えてみる 血液透析治療は、 ほぼ反復した治療を永続的に行う治療であり、 標準的な 1 回 4 時間以上の治療を週 3 回行う場合、 1ヶ月でおよそ 52 時間、年間およそ 624 時間、 治療前後の待機・回復時間も鑑みると、 一診療毎の医療施設(透析室)で過ごす時間が非常に長く、 患者さんには長時間頻回に拘束されるストレスがあるという特徴がある このため、透析(治療)室の環境が患者の治療や QOLに大きく影響を与えることに留意する また、高度医療機器を使用する治療のため、 医療機器に不具合が起きてしまうと治療の継続が不可能となり、 最悪は患者状態に影響を与えるなど医療事故に繋がりかねないため、 医療機器を設置する際に必要な建築設備は 製造メーカーの添付文書を尊守することが重要である 以前、投稿した感染対策を考慮した動線 とともに 安全の確保とストレスレス環境の構築を考慮した 治療区画の設計が求められる ① バリアフリー化 独歩、要介助、車椅子、ストレッチャーと来室形態は様々 患者が離床し入退室の際に、 ストレッチャーと車椅子がスレ違える 動線幅、ベッド間幅を確保する(1.2m 以上推奨) また、治療室の入口にはタッチスイッチ式の自動ドアを設置し、 力を入れずに出入り出来るよう配慮すると良い

透析施設開設までの道程①手順

いよいよ動き出すか?透析室開設話 ...と、言うことで、開設までの道筋を ブログネタにしてみようかと思う 過去に4施設の開設に関わった経験を元に 自分勝手な内容になるかもしれませんがね(笑) まず、開業までの大雑把な流れとしては... ① 商圏調査 ② 施設概要(開業時期・装置台数等)検討 ③ 従事職員定数設定 ④ 基本設計 ⑤ 概算見積り(工事・医療機器等) ⑥ 損益計算 ⑦ 事業計画書作成 ⑧ 融資(リース)申込み ⑨ 本設計・(改築)工事 ⑩ 医療機器等発注 ⑪ 自立支援医療機関(更生医療)指定申請 ⑫ 引渡し・医療機器等納品 ⑬ 研修(シュミレーション) ⑭ 内覧会・挨拶廻り ⑮ 開業 若干順序が変わるかもしれないが ま、こんなところかな..

透析施設開設までの道程③ニーズに見合った施設規模

需要予測(見込まれる患者さんの人数を算出)が済んだら 次は施設規模(装置台数)を検討せねば 目安の一つになるのがおなじみ統計調査の結果 患者数/装置台数の全国平均が2.50人/台 北海道はちょっと低めの2.38人/台 当院のある2次医療圏では2.00人/台...随分少ないな 2次医療圏といっても広いですし 施設数が過剰で患者争奪戦を繰り広げている 都市部も含まれているのでこんな結果に... ちなみに当院のある地域の周辺町村に限定して調べたら なんと!4.13人/台!? 装置1台に4.13人ってことは この地域の施設では平均4クール以上やってるってこと? イエイエ...この数値は、 当該地域に居住している(住民票を置いている)患者さんの 人数で算出しているので 実際には域外で受療されている方もいるので もっと少ないです 逆に都市部では域外から来ている方もいるので 実際のデータよりも多いものと思われます

透析施設開設までの道程⑤基本図面を描く

透析室の開設準備で楽しいなぁと思えるのは 個人的には 医療機器や備品の選定と基本図面を描くことかな... 思い描いた透析室を視覚的に捉える最初の段階 想像しながら描いているとワクワクしてきます これから開設に関りたいと思う技士の方々には 基本図面くらいは描けるようになることをオススメします 自宅を建てられたことのある方は 経験されているもしれませんね 思い描いた施設を作る楽しさも増しますし 何より建築の打ち合わせの際に、 専門家との話も弾み、いろいろと勉強にもなります ちなみにオレはCADなんぞは使えんので オフィスソフトの図形描画で作ってます