スキップしてメイン コンテンツに移動

血液回路の仕様変更

診療報酬の改悪(?)の煽りで
近年の透析経営って破滅の一途を辿っている...
な〜んて、大げさに言ってみましたが、
夢物語ではないと真剣に考えてらっしゃる施設の方もいらっしゃるのでは?

オレの施設もご多分に洩れず収益は右肩下がり
昨年度は患者数も大幅に減ったので二重のダメージ

当然、経営陣からはブーイング
一医療技術者にできる経営努力といえば
節電・節水などの光熱費の節約や
残業をしないなどの他に、
医療材料を安いものに変更することくらいかな...

しかし、業者をイジめるのもそろそろ限界では?
ならば、現場も少しは努力しようではないか!

...ということで、血液回路の仕様変更をすることにした
各メーカーには標準化回路というものがあり、
多施設で使用されているため、こちらの方が安価だと思われるが、
これは最終手段に取っておきたい
まずは今の構成の見直しからしてみようと思う

パーツを減らせば、多少なりとも納入価格が下がる
透析関連の医療材料の中で特に一番使うものだから、
単価は微々たるものだが、大量に納品しているものなので、
トータルでは結構な減額になるものと思われる

まずは何のパーツを減らそうか...
今の手技ではどれも必要なものばかり...
ならば、手技から見直そう!

...ということで、返血手技を見直すことにした

まずは現在の回路図
この回路を使った返血操作は、
補液ラインの滴下調整チャンバー下にある"返血ライン"に
脱血側穿刺針から外した脱血側回路先端を接続し、
そこから血液ポンプを使い、生食にて順行で返血を行っている

これを、回路先端は穿刺針から外さず、
脱血側は補液ラインから逆行で落差返血を行い、
補液ライン以降は血液ポンプにて順行で返血を
行うという手順に変更すれば
"返血ライン"が必要なくなるのではないか?

早速、これを外すことにした
これでラインクランパーも1つ減ることに...

それと、そもそも補液ラインの"滴下調整チャンバ"って必要なの?
これも外すことに...

それじゃあ、補液ラインの"ローラークレンメ"もいらんだろ!?
これも外すことに...

これで補液ライン廻りは随分スッキリしました

次に目をつけたのがA側エアトラップチャンバの液面調整ライン
2本ついているのは、片方をHDFの置換液注入ラインとして使うため

現在、オンラインHDFを1症例しかやっていないし、
今後、専用機を買い足して増やすという雰囲気でもないので、
HDを基準に考えてみることにし、1本外すことにした

次にエアトラップチャンバ内のメッシュ
凝固塊や異物の補足に使うのだろうけど、
逆に流束のよどみの原因となり凝固を促進することも考えられる

一定の見解が得られていないと書いてあった

外そうかな...しかし動静脈双方とも外す勇気がない
動脈側はその後、ダイアライザなので、外してもいいかも...
患者に直接流入する恐れのある静脈のみ残すことにした

そして、以下のような構成となりました
随分、すっきりしたでしょう?
早速メーカーへ発注したが、
受注生産のため、今の回路の在庫が捌けるまでは
切り替え不可とのこと
それまでの間、新しい返血手技の腕を磨くとします

コメント

このブログの人気の投稿

[Ubuntu 12.04 LTS]無線LANの設定【備忘録】

所有している2台のPCのうち1台は少々型古なノートPC 無線LANを内蔵しているので、使わない手はないかな... ただし親機も型古で、接続状況があまりよくない 使用中に切断されることもシバシバ... 最近はもっぱらPLCを使って有線LANにしているが、 せっかくなのでUbuntuでの無線LANの接続方法もご紹介しときます まずは我が家の無線環境をご紹介 ノートPCのスペックは... 【型式】 hp Compaq nw8440 【CPU】 インテル® Core™2 Duo プロセッサ T5500、1.66 GHz、667MHz FSB 【メモリ】 1024MB PC2-5300 DDR2-SDRAM 【HDD】 Serial ATA 80GB内蔵、7200rpm 【無線LAN】 Broadcom® 4311BG(IEEE802.11b/g、WiFi準拠) 【無線セキュリティ】 64/128bit WEP、WPA、WPA2、hardware-accelerated AES、802.1x authentication types EAP-TLS、EAP-TTLS、PEAP-GTC、PEAP-MSCHAPv2、LEAP、EAP-FAST、EAP-SIM

ダイアライザの種類を増やす

以前、 エセon-line HDF を行なっていた際、 ダイアライザは必ず高効率・高透水性のものを選定 結果、全てⅣ型、Ⅴ型のポリスルフォン(PS)系のみとなった 当時、使用していた銘柄は FDY-GW(PEPA)、VPS-HA(PS)、FX-S(PS)、APS-SA(PS、2.5㎡のみ)くらい 膜面積を変えて使い分け、 全てのダイアライザで必要に応じてon-line HDFを施していた 昨年、on-line HDFが認可され、 同時にヘモダイアフィルタも発売され、 エセon-line HDFを続けるのはマズイだろうということになり、 本当に必要な(適応のある)患者以外はHDへ移行することに その際に採用したのがAPS-EXだったが、これもPS

今更だけど生食プライミング再考①自己満足のうんちく ┐( -"-)┌マタクダラナイコトヲ...

今更シリーズ(笑) 当院は生食プライミングです... 1,300mL製剤のうち1,000mL使用 (残り300mLは返血用) 改めてプライミングの目的を再確認 透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアル には... 「ダイアライザと血液回路内の微小な塵, 膜の保護剤, 充填液および空気を洗浄除去し, 治療が開始できる状態にすることを目的とする」 ...とある とどのつまり、 血液回路内および人工腎臓(ダイアライザー)の 洗浄、気泡除去、充填...ってことね [洗浄] 滅菌残渣物、膜や回路材質からの溶出物、膜保護剤(グリセリンなど)、充填液(ウェットタイプの場合)の除去 [気泡除去] 気泡の患者体内流入および血液凝血の防止 [充填] 血液置換の際の溶血防止(生理的浸透圧溶液)、エアトラップチャンバの適切な液面調整 ...ってとこかな? 効果的な洗浄は、プライミング液の量を増やすことだろうけど、 コストや手間を考えた場合、 オンラインHDF専用機のような全自動装置で、 透析液でも使わなきゃ無理だろうね(苦笑)