控えめですな...

2012年4月13日金曜日

お仕事

新規透析患者、22年度の目標1.5万人に- 健康日本21の次期プラン素案

CBnewsより
厚生労働省は13日、2013年度からの次期「国民健康づくり運動プラン(健康日本21)」の素案を「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会」(委員長=辻一郎・東北大大学院教授)の会合に示し、大筋で了承された。糖尿病性腎症が原因で新たに透析を受ける年間患者数の目標値について、前回会合で示した案では「減少傾向へ」との書きぶりにとどめていたが、この日の案では「1万5000人(22年度)」と明記した。
次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会(13日、都内)
次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会(13日、都内)  同省は、08年から3年間のデータで、糖尿病性腎症からの新規透析導入患者数が、年間1万6500人程度で推移していることから、この目標値を定めたという。

また厚労省は、次期プランで掲げる目標それぞれの設定理由や、次期プランの推進方法などをまとめた報告書のたたき台も提示、大筋で了承された。
同省は、早ければ5月下旬にも、この日の意見を反映させた次期プランと報告書の案を、厚生科学審議会の「地域保健健康増進栄養部会」に報告する方針。6月中に次期プランを告示し、同時に報告書を公表する。

この日の会合では、次期プランを推進するための論点として、年齢層に合わせた今後の健康づくり対策などをめぐって議論。厚労省は、年齢層に合わせた対策の例として、▽子どもの教育との連携方策▽20-40代の世代への企業などの取り組みの推進策▽高齢者の認知症対策-を挙げた。
戸山芳昭委員(慶大教授)は、高齢者の認知症への対策の必要性を強調した上で、「(認知症が)基礎研究もそれほど分からず、予防医学、チェックシステムもないということだと、例えば5年程度重点的に、指定研究などにするのも一つの手だ」と提案した。
一方、津下一代委員(あいち健康の森健康科学総合センター長)は、40歳以下の成人への働き掛けについて、「非常に重要」と評価。「40代からは、特定健診や保健指導がある。肥満やたばこといった生活習慣を20代から是正することが必要だ」と述べた。
DM性腎症での透析導入を1万6500人を1万5000人程度に減らす...
お国の立てたプランにしてはやけに控えめな数字ですね

JSDTの統計調査資料を覗いてみると
1万6000人を超えているのは2008〜2010年の3年間だけ
2007年は1万5750人
2006年にいたっては1万4968人と1万5000人を切っていたんだけど... 
2010年末:導入患者の原疾患と平均年齢
2006年末:導入患者の原疾患と平均年齢
患者の増加は鈍ってはいるものの、まだ増えてはいますから
何かしら手を打ちたい...ということなんでしょう

今後は患者の高齢化により長期生存率が低下し
患者数が減ること(自然減)が予測されています

しかし、両手を挙げて喜んではいられなく
高齢化と生活習慣病の増加により、
このまま手をこまねいていては
導入患者数は今と然程変わらないか増える可能性も否めませんね