今更シリーズ(笑)
当院は生食プライミングです...
1,300mL製剤のうち1,000mL使用
(残り300mLは返血用)
改めてプライミングの目的を再確認
透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアルには...
「ダイアライザと血液回路内の微小な塵, 膜の保護剤, 充填液および空気を洗浄除去し, 治療が開始できる状態にすることを目的とする」
...とある
とどのつまり、
血液回路内および人工腎臓(ダイアライザー)の
洗浄、気泡除去、充填...ってことね
[洗浄]
滅菌残渣物、膜や回路材質からの溶出物、膜保護剤(グリセリンなど)、充填液(ウェットタイプの場合)の除去
[気泡除去]
気泡の患者体内流入および血液凝血の防止
[充填]
血液置換の際の溶血防止(生理的浸透圧溶液)、エアトラップチャンバの適切な液面調整
...ってとこかな?
効果的な洗浄は、プライミング液の量を増やすことだろうけど、
コストや手間を考えた場合、
オンラインHDF専用機のような全自動装置で、
透析液でも使わなきゃ無理だろうね(苦笑)
生食プライミングを行っている施設さんのほとんどは
1,000mL程度使用していると思われる
添付文書に1,000mL"以上"と記載されているので
"最低"1,000mLなんだろうな...
(+500mLのヘパリン加生食で充填と謳っているし...汗)
実際、1,000mLくらいじゃ、
溶出物(PVPなど)は除去しきれないという報告もある
(参考文献)
少ないプライミング量で、効果的に洗浄を行うには
材質と液の接触時間を増やす...
つまり、洗浄時の流量はゆっくりが良い
(溶出に時間がかかる?)
逆に気泡除去...とりわけダイアライザーは、
高流量で廻した方が気泡除去しやすいよね
速く流せば洗浄不足が懸念され、
遅く流せば気泡が取れにくい...
じゃあ、ゆっくり洗浄した後に、
血液回路のA・Vの穿刺針接続部先端同士を繋いで、
高流量で再循環すれば良いんじゃね?
...と、思うかもしれないが、
ダイアライザーのA側ヘッダに気泡が残ったままだと、
その気泡から下流の中空糸部分には、
プライミング液が充填されていない(流れていない)状態なので、
部分的に洗浄不足になっているものと思われる
こんな↓イメージかな(笑)
プライミングの最初の段階で、
高流量でA側回路の充填を行いつつ、
ダイアライザA側ヘッダの気泡を手早く中空糸内へ送り出してやれば、
その後、流速を下げても、中空糸内は細い管なので、
気泡はV側ヘッダ側へ向かって流れやすくなっている(...はず:汗)
図のような通常形状のヘッダなら、
中心が最も流速が早くなるものと思われるので
A側ヘッダの気泡除去の際は、
気泡をヘッダ中心に寄せるように、ヘッダを傾けたり叩いたりすると良い
(鉗子などで叩いちゃダメよ:汗)
ニプロのFB(トリアセテート)のように
膜保護剤(グリセリン)が付着していたら、
思ったように上手くはいかないけどね(汗)
当院は現在、ポリスルフォン系の4種類を使用
(製品名のリンクをクリックしたら添付文書が開きます)
日機装「ピナファイン PN-X」
ニプロ「ポリネフロン PES-G α eco」
東レ「トレライト NV-S」
川澄化学工業「RENAK PS」
以前、2種類(×膜面積)しか使ってないって書いたら
某掲示板で猛批判浴びたけどね(苦笑)
4種類に増やしたどぉ! (`⌒´)ドダ!モンクアッカ?
なぜこの4種類を選んだのかって?
イロイロとね(笑)...理由は聞かないでください(汗)
さて...洗浄と気泡除去が両立できる
プライミングの流速はいくらくらいが良いのか?
ちなみに当院では、プライミング開始時に、
300mL/minの高流速で生食200mL程度流しながら、
A側回路充填+A側ヘッダの気泡除去(ヘッダを手で叩く)を行った後、
流速50mL/minに下げて、残り800mLで洗浄を行っている
(その後、ガスパージしながら300mL/minで再循環、
V側ヘッダの気泡がなくなったら、50mL/minで待機)
透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアルには.
150mL/minで洗浄と気泡除去...
ピナファイン PN-Xの添付文書には、
100mL/minで洗浄と気泡除去...
トレライト NV-Sの添付文書には、
最初に生食500mLを100mL/minで洗浄と気泡除去
次に透析液側を満たした後に、透析液は流したままで、
残り500mLを200mL/minで流しながらフラッシング...
...と、書いてある
(PSとPES-Gαecoには明確な記載なし)
NV-Sの"フラッシング"って、鉗子で回路を挟んで開閉する、あれか?
余計な圧力かけているようで、あんまり好きじゃないんだよね...(苦笑)
正直、今のオレに洗浄効果を評価する術はないので、
とりあえず、上記の方法で、気泡除去だけ検証してみた
まず、100mL/minで流しながら何もせず、
A側ヘッダから、どの程度気泡が抜けるか...選手権ッ!(笑)
(*≧∇≦)//☆パチパチパチパチ♪
随分、長文となってしまったので、
続きは次回ということで(笑)
当院は生食プライミングです...
1,300mL製剤のうち1,000mL使用
(残り300mLは返血用)
改めてプライミングの目的を再確認
透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアルには...
「ダイアライザと血液回路内の微小な塵, 膜の保護剤, 充填液および空気を洗浄除去し, 治療が開始できる状態にすることを目的とする」
...とある
とどのつまり、
血液回路内および人工腎臓(ダイアライザー)の
洗浄、気泡除去、充填...ってことね
[洗浄]
滅菌残渣物、膜や回路材質からの溶出物、膜保護剤(グリセリンなど)、充填液(ウェットタイプの場合)の除去
[気泡除去]
気泡の患者体内流入および血液凝血の防止
[充填]
血液置換の際の溶血防止(生理的浸透圧溶液)、エアトラップチャンバの適切な液面調整
...ってとこかな?
効果的な洗浄は、プライミング液の量を増やすことだろうけど、
コストや手間を考えた場合、
オンラインHDF専用機のような全自動装置で、
透析液でも使わなきゃ無理だろうね(苦笑)
生食プライミングを行っている施設さんのほとんどは
1,000mL程度使用していると思われる
添付文書に1,000mL"以上"と記載されているので
"最低"1,000mLなんだろうな...
(+500mLのヘパリン加生食で充填と謳っているし...汗)
実際、1,000mLくらいじゃ、
溶出物(PVPなど)は除去しきれないという報告もある
(参考文献)
少ないプライミング量で、効果的に洗浄を行うには
材質と液の接触時間を増やす...
つまり、洗浄時の流量はゆっくりが良い
(溶出に時間がかかる?)
逆に気泡除去...とりわけダイアライザーは、
高流量で廻した方が気泡除去しやすいよね
速く流せば洗浄不足が懸念され、
遅く流せば気泡が取れにくい...
じゃあ、ゆっくり洗浄した後に、
血液回路のA・Vの穿刺針接続部先端同士を繋いで、
高流量で再循環すれば良いんじゃね?
...と、思うかもしれないが、
ダイアライザーのA側ヘッダに気泡が残ったままだと、
その気泡から下流の中空糸部分には、
プライミング液が充填されていない(流れていない)状態なので、
部分的に洗浄不足になっているものと思われる
こんな↓イメージかな(笑)
プライミングの最初の段階で、
高流量でA側回路の充填を行いつつ、
ダイアライザA側ヘッダの気泡を手早く中空糸内へ送り出してやれば、
その後、流速を下げても、中空糸内は細い管なので、
気泡はV側ヘッダ側へ向かって流れやすくなっている(...はず:汗)
図のような通常形状のヘッダなら、
中心が最も流速が早くなるものと思われるので
A側ヘッダの気泡除去の際は、
気泡をヘッダ中心に寄せるように、ヘッダを傾けたり叩いたりすると良い
(鉗子などで叩いちゃダメよ:汗)
ニプロのFB(トリアセテート)のように
膜保護剤(グリセリン)が付着していたら、
思ったように上手くはいかないけどね(汗)
当院は現在、ポリスルフォン系の4種類を使用
(製品名のリンクをクリックしたら添付文書が開きます)
日機装「ピナファイン PN-X」
ニプロ「ポリネフロン PES-G α eco」
東レ「トレライト NV-S」
川澄化学工業「RENAK PS」
以前、2種類(×膜面積)しか使ってないって書いたら
某掲示板で猛批判浴びたけどね(苦笑)
4種類に増やしたどぉ! (`⌒´)ドダ!モンクアッカ?
なぜこの4種類を選んだのかって?
イロイロとね(笑)...理由は聞かないでください(汗)
さて...洗浄と気泡除去が両立できる
プライミングの流速はいくらくらいが良いのか?
ちなみに当院では、プライミング開始時に、
300mL/minの高流速で生食200mL程度流しながら、
A側回路充填+A側ヘッダの気泡除去(ヘッダを手で叩く)を行った後、
流速50mL/minに下げて、残り800mLで洗浄を行っている
(その後、ガスパージしながら300mL/minで再循環、
V側ヘッダの気泡がなくなったら、50mL/minで待機)
透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアルには.
150mL/minで洗浄と気泡除去...
ピナファイン PN-Xの添付文書には、
100mL/minで洗浄と気泡除去...
トレライト NV-Sの添付文書には、
最初に生食500mLを100mL/minで洗浄と気泡除去
次に透析液側を満たした後に、透析液は流したままで、
残り500mLを200mL/minで流しながらフラッシング...
...と、書いてある
(PSとPES-Gαecoには明確な記載なし)
NV-Sの"フラッシング"って、鉗子で回路を挟んで開閉する、あれか?
余計な圧力かけているようで、あんまり好きじゃないんだよね...(苦笑)
正直、今のオレに洗浄効果を評価する術はないので、
とりあえず、上記の方法で、気泡除去だけ検証してみた
まず、100mL/minで流しながら何もせず、
A側ヘッダから、どの程度気泡が抜けるか...選手権ッ!(笑)
(*≧∇≦)//☆パチパチパチパチ♪
随分、長文となってしまったので、
続きは次回ということで(笑)
つづく...
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