新たな透析液のガイドライン!?

2016年12月6日火曜日

お仕事 お勉強

日本透析医学会(JSDT)の学術委員会で作成した、
「2016年版 透析液水質基準」が
日本透析医学会雑誌(49巻11号)に載ってたね

JSDTが示していた水質基準といえば
透析液水質基準と血液浄化器性能評価基準 2008のことだったけど、
生物学的汚染についての管理基準のみが、
"ざっくり"と指示されていた程度

これを基に、
「透析液水質確保加算」の申請ってするんだったよね...(苦笑)

しかし、2016年版では、
化学物質汚染についても言及され、
日臨工の「透析液清浄化ガイドライン」並み...
いやいや...それ以上に踏み込んだ内容となっておった

恐らくだけど、
今後、水質確保加算は、
こちらを基準に申請せよ!ってことなんだろうね

内容は、細やかな解説付きなので、勉強にもなるっす(笑)

...で、ざっと目を通して気になったのが...

日臨工ガイドラインでは、生菌の培養温度を
「20~25℃または30~35℃のいずれかで検出率の高い方」
なのに対して、JSDT2016年版では、「17~23℃」!?
この違いは、どう解釈するべき?

硝酸・亜硝酸塩などRO膜で阻止困難な化学物質がある!?

透析用水作成装置(RO装置)に関して、
電解水透析用RO装置や
軟水器代替NFモジュール、2段RO膜処理など
標準仕様"外"の装置は、本ガイドラインの適応除外で、
個別に管理基準を設けろと!?

今号の日本透析医学会雑誌では、他に...
他に「透析における医療安全を考える~医療事故調査制度への対応と医療安全へのレジリエンス・エンジニアリングの導入」
「急性腎障害(AKI)に対する持続的腎代替療法(CRRT)の現状と問題点」
などが掲載されていて、
久々に読み応えのある内容だったっす

最近、仕事のお勉強そっちのけだったからな...(汗)
学会に行っても、ランチョンで弁当食って帰ってくるだけだし(苦笑)
最新の情報に疎くなってるんで、
久々に書籍や雑誌でも買って、勉強するとします