影響が大きかったんだね

2011年12月5日月曜日

お仕事 時事ネタ

北海道で臨床工学技士が行ったシャントPTAの事件
その後も報道が続いている

ニュースプラス:石狩・違法手術事件 透析患者巡る競争、背景か /北海道

毎日.jpより
◇診療報酬引き下げで苦境
石狩市の「はまなす医院」で医師免許のない臨床工学技士が人工透析患者に血管拡張手術をしたとされる医師法違反事件。診療報酬の引き下げが続く中、限られた患者を巡って病院間の激しい獲得競争が背景にあると指摘する声がある。同医院はより多くの患者をさばくため、無免許の技士に違法行為をさせていた可能性が指摘されている。【小川祐希】

◇無免許は常態化?
院長の工藤謙三容疑者(65)らが逮捕された4日後の1日、通行車両が多い道道沿いに建つ同医院を訪ねた。約15分置きにワゴン車が医院前に横付けされ、運転手が患者を降ろした。透析患者の送迎とみられる。患者らに事件を尋ねると「勘弁して」と言葉少なだった。

医院の診療科目は人工透析と外科、内科、麻酔科の計4科。常勤医は院長1人で、非常勤の医師は5人。看護師や事務職員も含めて計約40人が勤務していた。

透析用ベッドは26床ある。逮捕された臨床工学技士の金井敏美容疑者(60)は「透析部長」を名乗っていた。捜査関係者によると、毎年約50件の血管拡張手術のカルテに名前が記載されていた。道警は金井容疑者の手術が常態化していた可能性があるとみているが、工藤、金井両容疑者は「やっていない」などと否認している。道透析医会の大平整爾(せいじ)会長(70)は「血管拡張手術は危険を伴い非常に難しい。医師以外が行うのはとんでもない」と話す。

◇患者確保に躍起
人工透析は週3回で1回約4時間行う。

道透析医会によると、高齢化に伴い、10年末の道内患者は4年で約1700人増の1万4500人。一方で食事療法などの普及で増加率は鈍っている。

道腎臓病患者連絡協議会(札幌市)によると、今後は患者が減少に転じる見通しだが、札幌市だけで人工透析を行う病院が約95ある。競争が激しく、同医院のように、送迎サービスなどで患者確保に努めているという。

◇病院の経営難も
また、同協議会によると、人工透析の診療報酬は、国の医療費抑制のあおりで10年間下落。4時間以上5時間未満では、10年は1回2万2350円になり、08年より320円下がった。

苣木(ちさき)芳三事務局長(64)は「設備投資しても回収が見込めず、患者数に対して医師や透析機器の数が少ない。病院スタッフはお盆も正月もなく働いている」と話す。

札幌で人工透析を行う病院は「経営は楽ではない。安値の薬を使ったり、仕入れ先と価格交渉をしたりして工夫している」とこぼす。道警は、同医院が人手不足の中で、患者を手放さないために技士が手術を続けた可能性があるとみて捜査している。
この事件との関連は不明だが
逮捕報道から日曜日を挟んだ週明け月曜日には、
日本臨床工学技士会のホームページにて
「適正な業務の実施について」と題して、
臨床工学技士基本業務指針 2010を熟読した上で
適正業務に臨まれたい旨のコメントが出されていましたね
SNSやブログでは、
この事件のように明らかな違法行為ではなくても、
"グレー"なことが日常的に行われている
…という書き込みを多く目にしました

最近、特定看護師の話が盛り上がりをみせたり、
診療放射線技師業務として今まで"グレー"であった
造影剤の注入や肛門へのカテ挿入を認めようという動きがあったりと
コメディカルの業務拡大への動きが盛んです
いずれ臨床工学技士も
なんらかの医行為や他職種と被る業務が認められ
"グレー"な部分が解消されるかもしれません

しかし、現状では「ダメなものはダメ!」と
はっきりさせておく必要があるのではないでしょうか?
法整備やもう少し具体的な業務指針への改訂をお願いしたいところです