2015年11月17日火曜日

今さらだけど余液受けの洗浄を検証

透析用回路のプライミング排液を受ける
余液受け...通称・排液カップ?プライミングロート?
マメに消毒しなきゃ正直、汚いよね(汗)

自動プライミングを使用しない通常のプライミングの場合、
プライミング液の排液口は、
血液回路のV側穿刺針との接続部だよね

プライミング後は、
患者さんに刺した穿刺針と接続するわけだから、
不潔にならないようにしなきゃならん

だから、カップの内壁に先端がくっつかないようにしつつも、
排液が外に溢れないようにセットしなきゃならん
画像はD-FAS用の排液ラインなので、
先端にキャップは付いてません...ご参考まで
こんな↓ことになったら不潔だよね(苦笑)

日機装社のD-FASを使用したプライミングの場合、
排液ラインは患者さんに直接接続されないし、
排液時以外はラインが機械的にクランプされるので
汚染が回路内に入ることはない?

クランプが開く工程でも、排液が流出しているので、
バイ菌は入って来れないだろ!?

イヤイヤ...クランパへの回路セット不良で、
ガスパージの工程に移行した途端、
空気を吸い込んだ事例があったよ
...って事は、汚染も吸い込むかもね(汗)

なので、先端は浮かせてセットが常識

仮に回路は汚染されないぞ!と言ったとしても、
このカップって、実際にベッドサイドでは、
患者さんの顔の横付近にあるよね

なのに、炭カルやらなんやで汚れたままで良いのかい?
患者さんの心情的に気持ちの良いものではないよね

ニプロさんとこのこれ↓みたいに、
排液カップなんぞなくなりゃ良いのにネ
ちなみに当院は、移転後2ヶ月が経過
正直、余液受けの洗浄なんぞ
すっかり忘れてました(汗)

その間、どの程度汚染されていたのか...

ちなみに当院のプライミングは
生理食塩液を1Lほど使ってます

ちょうど排液があたる付近が白く石灰化
一応、カップは、カプラと一緒に、
週一でスチームクリーナーで洗浄してるんだけどな...

次はチューブ
このあたりって、排液が溜まるよね...
よ~く見てみると...
なんじゃこりゃ!

お得意の内視鏡で撮影
うっ...気持ち悪っ(苦笑)

綿棒で拭ってみると、どうやらカビの様子(汗)
^(^^)^バイバイキ~ン
他のところも見てみると、
何やら怪しげな物体も...
包装時の血液回路の紙テープ
カップの中に落として、そのまま流しやがったな!
カビと一緒にベッタリくっついとった(苦笑)

カップとチューブを拭ってATP測定してみた

カップは下部で150前後(RLU)
上部だとおよそ300から高いところでは3,000弱もあった!?
前述した排液があたる部分が高いんだろうな...

チューブは、カップとの接続直下あたりは意外と低く
ほとんどが100未満

しかし、排液が滞留していて
カビルンルン(古っ)がいっぱいの部分、
監視装置の排液ラインとの分岐部に近いところは、
軒並み10,000以上!?
高いところでは、なんと!228,338 !?
思いっきりカビ本体を拭ってしまったらしい(汗)

カップはともかく、チューブの洗浄・消毒はどうしよう...

CDC(米国疾病管理予防センター)のガイドラインでも
「プライミング廃液用の容器を清拭・消毒すること」
って謳ってるしね

従来は、次亜系消毒液を貯留したりしてたけど、
洗浄なら酸洗浄液を使いたいよね
でも、臭いのばっかりだしな(苦笑)

30分や1時間は貯留しなきゃならんから
チョット面倒くさいしね

...で、随分前より発売になっている、
お手軽に余液受け洗浄ができるものを取り寄せてみた
左からクリーンケミカル社製の「クリーンpon
...塩素系発泡剤

同じく「クリーンpon プラス
...クリーンponに界面活性剤を付加

同じく「Sun-joe
...酸洗浄剤

最後にアムテック社製「Biorem-DL
...塩素系除菌剤
剤形と使用数(並びは上記と同じ)
Sun-joeは3錠使うからサン・ジョウ?
彡(-ω-;)彡ヒュー
クリーンケミカル社製の3製品は、
排液カップに投入したまま、プライミングを開始
プライミング排液で溶けた製剤とともに消毒を行う

バイオレムDLは、
カップ内に投入後、水を注ぎ
1時間ほど貯留させておくというもの

取扱説明書の通りに使用して比較

...で、洗浄力は、
発泡性のクリーンpon(プラス)に軍配
カビルンルンたちをあっという間に洗い流してくれた(笑)

クリーンponプラスは若干溶け残りがあったな...

Sun-joeは、ほとんど溶けていないし、
カビルンルンの撃退も見られなかった

実際の使い方としては、
溶け具合をみながら錠剤を追加し、
1ヶ月ほどで効果が見られるとのこと

バイオレムDLは、見た目には全く効果なし
カビルンルンは残ったまま

...で、再度ATP測定
いずれもカップ下部で50未満まで低下
クリーンpon(プラス)は一桁まで下がった

しかし、カップ上部は、いずれも大きな変化はなし
なぜ?

日機装の余液受けは、
カップの側面に孔が開いているので、
それより上まで溶液を貯めることができないので
消毒液を浸漬することもできない
ちなみにスチームクリーナーで行った場合のみ低下
...当たり前か(笑)

カビルンルンの巣窟だったチューブは、
クリーンpon(プラス)で100未満まで低下
Sun-joeとバイオレムDLは、カビが残っていたので、
カビ本体を避けて拭って
それぞれ、200台500台まで低下

洗浄・消毒効果のみならず、
お手軽さや即効性も考慮すると、
クリーンponが良さ気だね

どのくらいの頻度で行うべきかは、
今後も検証を続けていこうと思う

あと、カップは薬剤使用よりも
スチームクリーナーが、お手軽で効果的かも

当院も近々、オンラインHDFを始める予定
当然、プライミングも透析液を使用することとなるので
余液受けの汚れも一際だろうね(苦笑)

それまでに、より良い方法を検討してみるとします

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