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久々に研究発表してきた

今年、二度目の「道北臨床工学会」
不定期開催だが、旭川と近郊の臨床工学技士が一斉に集う貴重な場
前回は旭川復帰前だったので参加のみ
今回は黙って観ているだけじゃダメとばかりに
発表のご指名が...(汗)

一人で業務をこなしている中での研究ってエネルギー使うんだよね...
断れる雰囲気じゃなかったし、
当院の宣伝にもなるので、気合入れてやってきたけどね(苦笑)

いつもながらの大盛況
各施設さんの発表の中で興味深いネタが...

透析液水質確保加算「2」を算定している施設さんで、
たった一度、1箇所のみ生菌が検出されて、
後日、再検したら検出感度以下だったんだけど
厚生局の監査の際に、正直に報告したら
生菌が出たことを理由に、発生時まで遡っての返戻と
加算1への格下げを言い渡されたと言う話があった

結局、その施設さんでは、今回の件は処分保留になったらしいが
他の施設さんでも同様のケースがあったとのこと...
気をつけねばね(汗)

各施設のプレゼンの後は、
某透析施設の管理栄養士さんによる
「栄養指導」に関する特別講演
基本からわかりやすく説明いただき
改めて食の大切さを教わった次第

...で、自分の食も大切にネ
お待ちかねの懇親会(笑)

さぁ、食ぅぞぉ!と、気合入れて料理をかき集めに廻ったものの
他施設の技士さんとの歓談に夢中になって食いそびれてしまった(悲)

空腹のまま帰って寝るのも癪なので
2次会に突入しましたけどね(苦笑)

さて、今回の発表ネタはというと
「透析液配管洗浄・消毒剤の検討」と称し、
歴史ある当院では未だ次亜塩素酸ナトリウムと酢酸を使っていたのだが、
ETRF前で生菌とETがJSDT標準透析液の基準値超だったので
配管の洗浄・消毒法を見直してみたら
劇的に良くなったよ...と、言う報告

使用した薬剤はアムテック社の「ECO200」と...
 「サンフリーSN
(リンクまたは画像をクリックすると製品紹介ページへ飛びます)

...で、これらを使って洗浄シーケンスも見直してみた
次亜の場合、部材への腐食が心配なので
消毒後は水洗するのが一般的だけど
翌透析まで配管の中って
RO水で満たされたまま滞留してるってこと...
汚染が残存していたら、その間に拡大する可能性が大(汗)

うちの場合、現在は月水金しか透析やってないから
金〜月の間なんかは52時間もRO水が停滞しっぱなし(苦笑)

ECO200は低腐食性なので
翌透析まで配管内に封入しておくことにした

ECO200もサンフリーSNも、次亜や酢酸よりも
洗浄・消毒作用が高いというメーカーの謳い文句なので
有効濃度を低めに設定してみた

発表ありきの研究だったので、
日程の都合上、3週間の経過観察しかできなかったが
それでも著明な変化が...

ETや生菌数が明らかに減少
 
 
変更前の培地の一例
①③⑤はSphingomonas paucimobilis
②④はAcinetobacter spp.
つまり、グラム陰性桿菌の類が出たってこと...

蛍光染色もやってみたらバイオフィルムと思わしきものも激減
結構なもんですな...(笑)

今回の発表で作ったスライドは
メーカーさんのホームページに掲載していただいてます
興味のある方は是非、ご覧になってください

さらに清浄度を上げるため、
この研究の後は、
透析間は自動で水洗を行った後、低濃度封入も試してみている

安定的に基準値を下廻る結果が出せるようになったら
水質確保加算「1」の申請を出そうと思ってます

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