北海道胆振東部地震

2018年9月10日月曜日

お仕事 時事ネタ

2018年(平成30年)9月6日3時7分
北海道胆振地方中東部を震源として地震が発生!?

地震の規模はM6.7、最大震度7で北海道では初めて観測(汗)

9/10現在、全ての安否不明者が見つかり
最終的な死者は40名にものぼった!?

お亡くなりになられました方々のご冥福を
心からお祈り申し上げますとともに、
被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます

お前も被災者だろ!って?

イエイエ
うちの被害は、停電たったの2日間だけですから...

多数のお方からSNSなどで
ご心配のコメントやメッセージをいただき
誠にありがとうございました <(_ _)>

うち(当院、自宅)は、震源地から直線距離で約120km
途中に山脈や硬い岩盤地帯があるため、
揺れの伝わりは弱く、旭川周辺では震度4
建物などへの物的被害&人的被害などの報告はなかった

しかし、発生直後より道内全域で停電!?

何で、ここまで大規模な停電になってしまった?

なんでも震源近くの火力発電所が、損壊し運転停止した模様!?

この火発の発電量は、
道内の電気需要の半数を占めていたようで、
ここが停まったことで、電力需要に対して、
残りの発電所からの供給量が追いつかなくなった様子(汗)
日の出前だったので、外は真っ暗闇(汗)
6日午後6時38分の札幌中心部
おかげでキレイな星空を眺めることができたわ(笑)
北見市の方が住宅街で撮影した画像
...なんて不謹慎なことを言ってる場合じゃなかった(汗)

平日であったため、当日は透析施行日

当院は無床診療所のため
非常用電源(発電機)のような類の設備はなし(汗)

クリニックの近くに住む
院長やスタッフに連絡し確認をとるも、
やはり停電のままだと

翌朝、明るくなってから、
設備へのダメージがないか確認に訪れるも、
停電以外は異常なし...給水も来ている様子
電気さえ復旧すれば、
透析はいつでも始められるな...
スタッフと患者さんに、
とりあえず自宅に待機しててくれと連絡

当日中に復旧するだろうと高を括って
軽い気持ちでクリニックに居残って
状況の変化を待つも、一向に復旧する気配はなし!?

その間にも、近隣の病院の技士さんから
メールやSNSなどで連絡くれたり、
JHATや北海道臨床工学技士会のメーリングリストに
次から次へと各施設の状況報告がなされ、
大変な思いをされている様子がヒシヒシと伝わってきた(汗)

うちものんびりしている場合ではないな(苦笑)

対応を協議すべく、スタッフ全員に集まってもらった

休暇だった者から、運転手さんや助手さんに至るまで
皆さん、文句一つ言わず来てくれた(喜)

...で、早々に当日の透析の中止を決断し、
明日、電力復旧を期待して、
当日できなかった患者さんも含め
時短透析で全患者の透析を、
一日でやってしまう計画を立案!?

全患者さんへ連絡し、スケジュールや送迎の時間を相談

勤務を調整しようと思ったら、
スタッフ皆が「早朝から深夜まで頑張る!」と!?

良い結束力だね...涙が出てくるわ(笑)

全ての準備を整え、当日は解散

一方、その裏で、
万が一、復電しなかったらどうするかという事も
コソッと話し合われた

自家発電や復旧電力で再開している
近隣の病院に、水面下で打診してみたところ、
この度の停電による混乱から、
自施設のスケジュール変更や
他の施設からの依頼もあったりで、
全てを受け入れるのは難しそうと!?

しかも、当院としては大きなミス...というか
職務怠慢をしていたことが発覚(汗)

透析条件表は、
透析通信システム(Future Net Web+)の中のみ...!?

最新の情報を紙媒体に出していなかった!?
誰一人として気づかなかったんかい!

サーバのUPSにバッテリ残量があれば、
USBメモリなんかにデータを取り出せる

...はずだったんだけど、
停電発生から、すぐに確認に来なかったので、
停電警報鳴りっぱなしにしていて、
バッテリが空になっちゃった(汗)

ならば、最後の手段
ビルの管理会社 = 建築会社に連絡して、
発電機を確保してもらう

翌朝までに停電が復旧しなければ、
発電機でサーバー立ち上げて、
条件表を出力する算段

...で、
即刻、地域の病院に片っ端から、
臨時透析の引受のお願いをせねばならんということ...(汗)

う〜、頼むから復電しておくれぇ〜(-人-)ナムナム
...と、願いつつ、帰宅し就寝
我が家も当然、停電のまま(汗)

その日の深夜、スタッフから電話
緊急通報システムから連絡入って、
  様子見に行ったら、復電してましたぁ!」と(喜)

速攻でクリニックへ
いつまた停電になるやもしれないと思い、
まず行ったのが、サーバの復旧と全患者の条件表の出力(苦笑)

...で、配管内の滞留時間が長引いたので、
洗浄工程を長めにし、水質を気にしつつ、
自動運転を再開!

万が一、再度停電になった場合に、
即応しやすいように、そのまま透析室で寝泊まり(汗)

翌朝、全スタッフが気合を入れて登場
息のあった、スムーズな流れで、
次々と患者さんを捌いていく(笑)

こういう時に、武器になるのは、チームワークだね(笑)

多く語らなくても、次にやるべき事をわかっていて、
役割分担なんぞしなくても、率先して動いてくれる
監視も普段以上に目を光らせとった!?

普段からこのくらいやってくれれば良いのにな(苦笑)

...ということで、停電対応は2日間で終わり
震災発生から3日目には通常稼働

たった2日間の停電で、
これほどテンヤワンヤになるとは...(汗)

かなり疲労困憊(苦笑)

9/9(日)には、
北海道全域で停電から復旧

一部、断水している地域もあるようだから、
もしかしたら、まだ再開できていない透析施設があるかもしれないね

停電の復旧直後のクソ忙しい時に
業者からの電話には腹が立った(怒)

現場にコソッと様子を見に来る業者もいる反面、
電話で「どう?」的な連絡だけの業者も!

電話出た瞬間にブチ切りしてやったさ(怒)

短時間でも様子見に来て、御用伺いに来いや!
コソッと差し入れ持ってきた業者さんもいるぞ!!!

でなきゃ、メールやSNSなどに用件送ってこいよ!
暇なときにでも返答してやるからよ!!!

現場の状況が何一つ想像もできないって、
何年この業界にいるんだろうね(苦笑)
うちの下っ端の方が良い仕事したわ(笑)