「ゆとり世代」という言葉は、
近年、仕事が出来なかったり、
理解力が希薄な若者の代名詞みたいに、
揶揄や蔑みっぽく使われるが、
この「ゆとり」が世に出るチョット前に、
「リセット世代」と呼ばれていた世代のことを覚えていますか?
ファミコンやプレステなどの
家庭用ゲーム機が流行した時代に育った世代が、
仕事や日常生活で、自分に都合が悪い事象が発生したら
「リセット」すれば、やり直せると思っている(た)
オレは、こういう輩を「リセットくん」と呼んどった
この「リセット」心理を持った輩が、
ゲーム機世代のみならず、
「ゆとり世代」と言われる、
昨今の若者の中にもいる様子
実際に困った事象もあったけどね(苦笑)
...で、その「リセット」心理が
重大事故につながりかねないという記事があったので、
ちょこっとご紹介
リセット世代の深層心理が事故をセットする。
日刊工業新聞より
企業が不況で肩を落としている中、製品事故の発生件数グラフは毎年右肩あがりである。重大事故の報告が法令で義務付けられたという社会のインフラ整備が主因だが、発生件数そのものも増加していると考えている。製品事故の発生には、製造者VS使用者という、対峙する立場のバッテリーが不可欠である。そして、この相反する立場であるバッテリーに共通の心理が見出される。
テレビゲームという仮想現実世界で行うリセットボタンを、現実世界に投影するという心理である。テレビゲーム機が販売されて30年になるが、累計で2億3、000万台と云われている。このゲーム機を朝な夕なの友として育った子どもたち、当時の小・中学生も、今や中年になり社会の中核であるが、この世代に隣接する若い世代も含めてリセット世代という。
この世代の特徴に、自分が起こした不具合事象は、ゲーム世界さながらに、リセットできるという心理が、心の深層にあるという研究報告が発表されている。
本人自身はそういう心理による行動だとは否定するであろうが、事故や事件を見ていると、余りに軽々、衝動的に実行され、それからの事に対する考慮が全く感じられない。
そんな事故の陰にはリセット心理が影響していると考えると納得がゆくのである。
フロイトやユングのいう深層心理は、本人が意識できる表層心理とことなりながら、大きな影響力があることが、安全施策上、厄介なのである。
JCO臨界事故やJR福知山線脱線事故の作業者、運転手、最近では、証拠フロッピーを改ざんした検事もリセット心理が心の深層にあったのではないかと思う。
ゲームの副作用は別の形でも人間の行動を操る。
授業を楽しくしたいと、女性教諭(23歳)が、姉を殺すことが答えのクイズを授業で出したり、男性教諭(24歳)が校長殺人の犯人捜しという試験問題を出題したりしている。
この2人は、殺人という、現実世界では非日常な出来事を、ゲームという仮想現実世界の日常茶飯事だという尺度で扱っているのである。
生徒たちにおもねる行動と呼ぶ以前の、リセット心理ならではの行動ではないか。
モノづくりの現場で同様のリセット心理が進んでいる。
溶接は失敗すればやり直せない作業だが、やはり不具合はリセットできるという心理がほの見えるという。
使用の現場でもリセット心理は現れる。
アイロンで目玉焼きを焼いてやけどをする、ヘアドライヤーをバスタブ内で使い、落として感電するなど、やらなければ良いのにと思う事故が発生する。
こんなリセット世代の事故を防止するには、工程管理を密にして、Engineeringなど4つのEで改善を施すことが有効である。
つくって安全、つかって安全も、リセット心理をなくしてこそ確保されるのである。
大事な書類やデータを
確認を取らずに勝手に破棄したり、
報告や連絡をしてこないばかりに、
予定や計画が大幅に遅れてしまったり、
不具合を隠して(気づかず?)そのまま続行し、
重大なインシデントに繋がったり、...
当然の如く上司から指導(説教)が入るんだけど、
こんな時のリセットくんの典型的な口癖が、
「スミマセン」を連呼か、
「責任とって辞めます」だよね
「スミマセン」の後は、自分の中では
リセット(その件に関しては終了)されたつもりなので、
反省もなく、対策を講じることもなく普段通り...
中には、何事もなかったかのように、
失敗した事象に、勝手に再チャレンジしようとする輩も!?
業務上、なにかしら失敗を起こした場合、
その失敗で発生した損失(時間や金)を
どう取り戻すかが重要なのに、
何でそんなことをしてしまったのか、
理由も説明しない(できない)うちに
全く無意味で無価値な、
その場凌ぎの謝罪や辞意で
逃避(リセット)を謀ろうとする
ここはリセットして、
ゲーム(事象)自体から逃避するのではなく、
少ないMP(経験・能力)を駆使して、
ザオリクかホイミ(現状回復に努めるべき)だろ!
ベホイミィィ(; >o<)〴░:;.:;・:,.:*:・
謝罪や退職、自殺もそうだけど、
これって、自分だけが、
その場(責任)から逃れるための手段でしかない
上手く退職できて逃避(リセット)に成功したとしても、
残された者が責任を押し付けられて、
後片付けをさせられるんだよね...迷惑甚だしい限り
きちんと責任を果たしたい、
...けど、どうやって責任を取れば良いのかわからない
...と言う時は、先輩や上司に頭を下げて相談すれば良い
一緒になって責任の一端を担ってくれることもありますよ
あと、最後の方の"4つのE"って、
「4M4E分析」の、
4つの要因(M)に対する4つの対策(E)のことね
自分の犯したミスに対する損失の補填のみならず、
改善策まで考えられたら、
十分責任を果たしたと言えるんでないかな
近年、仕事が出来なかったり、
理解力が希薄な若者の代名詞みたいに、
揶揄や蔑みっぽく使われるが、
この「ゆとり」が世に出るチョット前に、
「リセット世代」と呼ばれていた世代のことを覚えていますか?
ファミコンやプレステなどの
家庭用ゲーム機が流行した時代に育った世代が、
仕事や日常生活で、自分に都合が悪い事象が発生したら
「リセット」すれば、やり直せると思っている(た)
オレは、こういう輩を「リセットくん」と呼んどった
この「リセット」心理を持った輩が、
ゲーム機世代のみならず、
「ゆとり世代」と言われる、
昨今の若者の中にもいる様子
実際に困った事象もあったけどね(苦笑)
...で、その「リセット」心理が
重大事故につながりかねないという記事があったので、
ちょこっとご紹介
リセット世代の深層心理が事故をセットする。
日刊工業新聞より
企業が不況で肩を落としている中、製品事故の発生件数グラフは毎年右肩あがりである。重大事故の報告が法令で義務付けられたという社会のインフラ整備が主因だが、発生件数そのものも増加していると考えている。製品事故の発生には、製造者VS使用者という、対峙する立場のバッテリーが不可欠である。そして、この相反する立場であるバッテリーに共通の心理が見出される。
テレビゲームという仮想現実世界で行うリセットボタンを、現実世界に投影するという心理である。テレビゲーム機が販売されて30年になるが、累計で2億3、000万台と云われている。このゲーム機を朝な夕なの友として育った子どもたち、当時の小・中学生も、今や中年になり社会の中核であるが、この世代に隣接する若い世代も含めてリセット世代という。
この世代の特徴に、自分が起こした不具合事象は、ゲーム世界さながらに、リセットできるという心理が、心の深層にあるという研究報告が発表されている。
本人自身はそういう心理による行動だとは否定するであろうが、事故や事件を見ていると、余りに軽々、衝動的に実行され、それからの事に対する考慮が全く感じられない。
そんな事故の陰にはリセット心理が影響していると考えると納得がゆくのである。
フロイトやユングのいう深層心理は、本人が意識できる表層心理とことなりながら、大きな影響力があることが、安全施策上、厄介なのである。
JCO臨界事故やJR福知山線脱線事故の作業者、運転手、最近では、証拠フロッピーを改ざんした検事もリセット心理が心の深層にあったのではないかと思う。
ゲームの副作用は別の形でも人間の行動を操る。
授業を楽しくしたいと、女性教諭(23歳)が、姉を殺すことが答えのクイズを授業で出したり、男性教諭(24歳)が校長殺人の犯人捜しという試験問題を出題したりしている。
この2人は、殺人という、現実世界では非日常な出来事を、ゲームという仮想現実世界の日常茶飯事だという尺度で扱っているのである。
生徒たちにおもねる行動と呼ぶ以前の、リセット心理ならではの行動ではないか。
モノづくりの現場で同様のリセット心理が進んでいる。
溶接は失敗すればやり直せない作業だが、やはり不具合はリセットできるという心理がほの見えるという。
使用の現場でもリセット心理は現れる。
アイロンで目玉焼きを焼いてやけどをする、ヘアドライヤーをバスタブ内で使い、落として感電するなど、やらなければ良いのにと思う事故が発生する。
こんなリセット世代の事故を防止するには、工程管理を密にして、Engineeringなど4つのEで改善を施すことが有効である。
つくって安全、つかって安全も、リセット心理をなくしてこそ確保されるのである。
大事な書類やデータを
確認を取らずに勝手に破棄したり、
報告や連絡をしてこないばかりに、
予定や計画が大幅に遅れてしまったり、
不具合を隠して(気づかず?)そのまま続行し、
重大なインシデントに繋がったり、...
当然の如く上司から指導(説教)が入るんだけど、
こんな時のリセットくんの典型的な口癖が、
「スミマセン」を連呼か、
「責任とって辞めます」だよね
「スミマセン」の後は、自分の中では
リセット(その件に関しては終了)されたつもりなので、
反省もなく、対策を講じることもなく普段通り...
中には、何事もなかったかのように、
失敗した事象に、勝手に再チャレンジしようとする輩も!?
業務上、なにかしら失敗を起こした場合、
その失敗で発生した損失(時間や金)を
どう取り戻すかが重要なのに、
何でそんなことをしてしまったのか、
理由も説明しない(できない)うちに
全く無意味で無価値な、
その場凌ぎの謝罪や辞意で
逃避(リセット)を謀ろうとする
ここはリセットして、
ゲーム(事象)自体から逃避するのではなく、
少ないMP(経験・能力)を駆使して、
ザオリクかホイミ(現状回復に努めるべき)だろ!
ベホイミィィ(; >o<)〴░:;.:;・:,.:*:・
謝罪や退職、自殺もそうだけど、
これって、自分だけが、
その場(責任)から逃れるための手段でしかない
上手く退職できて逃避(リセット)に成功したとしても、
残された者が責任を押し付けられて、
後片付けをさせられるんだよね...迷惑甚だしい限り
きちんと責任を果たしたい、
...けど、どうやって責任を取れば良いのかわからない
...と言う時は、先輩や上司に頭を下げて相談すれば良い
一緒になって責任の一端を担ってくれることもありますよ
あと、最後の方の"4つのE"って、
「4M4E分析」の、
4つの要因(M)に対する4つの対策(E)のことね
自分の犯したミスに対する損失の補填のみならず、
改善策まで考えられたら、
十分責任を果たしたと言えるんでないかな
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