透析と選定療養

2016年4月13日水曜日

お仕事 時事ネタ

選定療養(せんていりょうよう)とは、
患者が選定し、特別の費用負担をする追加的な医療サービスのことをいう
(Wikipediaより)

具体的には、
・特別な病室(差額ベッド)への入院
・大病院での紹介状なしの初診
・奥歯のかぶせ物を、銀歯ではなく金歯やセラミックにする
等々...

患者が選定すれば、
保険診療とは別に"特別料金(自費)"を徴収できる

これの拡大を、
中央社会保険医療協議会(中医協)で議論されている

その中で、透析に関する、
選定療養を認める案が出ていた模様


...で、その案の内容が...

「特別の療養環境を有する診察室の提供」

透析治療等、長時間にわたり行われる治療について、
個室等の特別の療養環境において提供する場合について、
医学的な必要性は生じていないこと等
一定の条件を満たす場合に特別の料金を徴収することを認めてはどうか

...というもの

つまり、感染症予防のための隔離など医学的な必要性により、
個室にて透析を行う場合を除き、
患者さんの希望により個室を使用した透析を行った場合、
実費を徴収してはどうか?ってことネ

入院病床の差額ベッドの透析版ってとこかな?
これを外来透析でも認めようというもの

個室ってのは、完全個室だけ?
ネットカフェみたいなブースタイプのセミ個室は?


その他に出ていた案が...

「長時間の透析として、患者の希望による0時をまたぐ長時間の透析」

これはオーバーナイト透析のことかな?

「回数制限を超える医療行為として、透析治療 慢性維持透析患者の月14回を超える透析の実施(算定上限の除外対象患者を除く)」

今までは、14回超えたら、処置料は保険請求ダメだったけど
材料費などは保険請求できたよね...
これも、患者さんに実費請求しなさいってこと?

これは如何なものかいな!
連日透析は保険診療で認める気はないんだね
溢水や高Kなどの緊急透析は、
医学的に必要だよね?

あくまでも"案"であって、
決定したわけではありませんので...誤解のないように(汗)