診療報酬改定の議論が始まった

2015年10月27日火曜日

お仕事 時事ネタ

来春は、いよいよ診療報酬改定だね

慢性維持透析関連は、どうせ下がるんだろうな...

ダイアライザの機能分類を大幅に変更するだとか、
水質確保加算が
オンラインHDF施行患者しか算定できなくなるだとか、
いろいろと噂は聞こえてきているけど
不確かな情報ばかりだよね

先日、厚生労働省の社会保障審議会の
医療部会や医療保険部会で
次期診療報酬改定の基本方針の議論が始まった

来春の診療報酬改定に向けたスケジュール(案)はこちら
12月の予算編成で
財務省と厚労省が火花散らした結果で
改定率が決まる...がんばれ厚労省!(笑)

その改定率と前述の基本方針を受け、
1月にようやく改定案の詳細が明らかになる

すでに叩き台はできてるんだろうけどな...
出来レースみたいだな(苦笑)

...で、その基本方針と重点課題の案はこちら↓
我々、臨床工学技士に関係ありそうなのは
チーム医療の推進、多職種の活用くらいかな...?

中央社会保険審議会(中医協)では、
今夏には既に関係学会から医療技術の提案書を集め、
前回改定の影響評価とともに
次期改定に向けた医療技術の(再)評価の真っ最中
評価結果は近々、中医協総会に報告されるらしいので、
議論される項目の中身が、そろそろ見えてくるかもね

日臨工からは、どんな提案がなされたのかな?
関連学会からも、臨床工学技士を絡めた要望はあったのかな?

全国自治体病院協議会からは...

  • 医療機器安全管理料の対象機器拡大(従来の生命維持管理装置は200点に増額し、体外式ペースメーカー、電気メス、非観血式自動血圧計、パルスオキシメーター、輸液ポンプ、シリンジポンプ等生命維持管理装置以外は100点)
  • 臨床工学技士によるペースメーカー植え込み時のデバイスチェックに係る算定
  • 心臓ペースメーカー指導管理料の遠隔モニタリングによる場合を、臨床工学技士による遠隔モニタリング管理とすること
  • 手術室における医療機器管理料算定
  • 在宅人工呼吸における臨床工学技士による定期的な人工呼吸装置の保守・回路交換などに在宅医療機器管理・指導料として算定
...などが要望として出されている模様
頼もしいね(笑)

前回の改定の影響調査では、
中医協の診療報酬改定結果検証部会の
前回改定の検証結果報告書には、
やっぱり集中治療室管理料と
臨床工学技士の当直関連の記載があった

特定集中治療室管理料1・2 について、
改定前に届出していて、改定後に辞退した理由のトップが
「常時、専任の臨床工学技士を確保できないため」だったと
オレにお声をかけていただければ...(笑)

臨床工学技士の当直体制調査結果はご覧のとおり
透析業務を除く結果だけど、
救急や集中治療室がないことには、当直は無縁だよね

面白そうだったのが、
看護職員調査で、
病棟勤務の看護師長からの調査票に書かれていた
看護職員の勤務状況や負担軽減に関する今後の課題の中に
「臨床工学技師の病棟配置」という意見があったこと...

せめてハイケアユニット(HCU)でもあれば可能かもね
一般病棟程度なら、
ME室を設けて全ての病棟廻るくらいで良いんじゃね?

何にせよ、次期改定では、
臨床工学技士の地位や知名度向上につながるような、
何かしら、面白みのある内容となることを切に願います