2014年5月16日金曜日

Vascular Accessの消毒再考

先日、当院でのイソジン消毒の手順と
ハイポアルコールについての私見を書いたけど、
それを見たSNSのお友達さんで
前職の同僚でもある
感染管理の認定看護師の方♂から
人工血管(AVG)への穿刺前皮膚消毒は
1%クロルヘキシジンアルコールが良いという
ご意見をいただいたので、ちょっとお勉強してみた

シャント穿刺は、血管へ注射針を長時間留置することとなるし、
VAは基本的に血液流量が豊富な血管を使用しているため、
消毒はCVC(中心静脈カテーテル)および末梢動脈カテーテル(PAC)の
刺入部(皮膚)消毒に準じて行うべきと思う

CDCのガイドラインの中心静脈カテーテルの項内に...
「慢性腎不全患者では透析のための永久的なアクセスにCVCの代わりにシャントまたはグラフトを使用してください」
...と、あるくらいだからね

...で、そのガイドラインでは、
CVCまたはPACの挿入前およびドレッシング交換時の皮膚消毒は
0.5%より高濃度のクロルヘキシジンアルコールが第一選択と謳っている
(2011年改訂より)
これはクロルヘキシジンが0.5%を超えて含有された
アルコール製剤ってことネ(念のため...)

じゃあ、何%が良いの?
濃ければ濃いほど良いの?

ちょっと古い情報だけど
Y's Letter Vol.3 No.6」(吉田製薬の情報誌)で
2%、1%、0.5%クロルヘキシジン製剤と
ポピドンヨードを比較した様々な研究結果が
端的にまとめられていて、掻い摘んで説明すると...
  • 2%(水溶液)はイソジンより劣る
  • 1%(アルコール製剤)はイソジンより優れる
  • 0.5%(アルコール製剤)はイソジンより優れるという報告もあるが、有意差がないという報告もある
また、別な文献(丸石製薬の情報誌)では、本邦の研究で...

「ポビドンヨードを中心ライン挿入前の皮膚消毒として用いることは不適切である」

...と、言う報告があるとのこと

どうやら1%クロルヘキシジンアルコールが良さ気だってことだね

薦めてくれた元・同僚くんに感謝しつつ
早速、試してみることに...

実は、随分前に当院の消毒方法を今の形(イソジン→ハイポ)に検討する際に、
対象としてサンプル取り寄せておいて、
ロクに使わないまま倉庫に眠っていた代物があった(苦笑)
元・同僚くんによれば、
綿棒含浸タイプの1%クロルヘキシジンアルコールは
国内ではこれしか販売されていないそうな

中身はこんな感じ
結構、薬液浸ってる〜

実際に患者さんへ使用
酒精綿で清拭した後に、穿刺部を中心に外側へ向かってグルグル...
メガマワル〜(◎д◎;)☆\[~_~*]オナジネタツカウナッテ
塗布直後の濡れ具合も撮影しようと
カメラを向けている間に、もう乾燥しちまった!?
元・同僚くんは30秒くらいって言ってたけど
10秒も経たんうちに乾いたよ(笑)

...で、速攻で穿刺し、滅菌ドレッシングで刺入部保護
今回はAVGに留置針です
イソジンだったら乾燥まで数分待って、
挙句、ドレッシング貼付後に
余分なイソジンの脱色にハイポを使わにゃならんかったが、
これならひと手間もふた手間も省けてメチャ良いネ
(イソジン→ハイポの手順はこちらをご覧ください)

消毒効果は文献を信じるとして、
これ、採用してもらいたいな...

でも、うちの卸業者から見積もりとったら、
従来のイソジン+ハイポよりもコストがやや割高だったんで
採用を見送ってたんだよね...(汗)

今一度、業者叩きして、採用に漕ぎ着けたいと思います
ワカッテルンダロウナ?〔メ▼▼〕ν~~ (-ω-;)ハ、ハイ 〜¥

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