やっべ~
また知らない言葉が出てきた(汗)
高頻度振動換気法(High Frequency Oscillation Ventilation:HFOV)
生理的な呼吸回数を著しく超えた換気回数で、
解剖学的死腔よりも少ない1回換気量を
通常の4倍以上の換気回数で行う呼吸モード
なんかイマイチよくわからん...
図で表すとこういうことらしい↓(PCVとの比較)
回数は振動数(Hz)で規定する(体重によって15~5Hz程度)
通常の人工呼吸より
気道内圧の上昇を抑えながら適切な換気が可能で
主に小児・乳幼児に適応されてきたらしいが、
成人のARDS(急性呼吸窮迫症候群)にも使われ
高い効果が得られていると...
へぇ~
気胸や肺気腫にも使って良いんだ...
一応、こんな指標もあるようです...
<適応>
1.肺(胞)損傷の恐れのある患者
2.適切な酸素化が得られず、従来の人工呼吸に低反応
a)Oxygen Index(OI) > 15(OI = Paw × FiO2 ÷ PaO2)
b)PEEP > 10cmH2O
c) FiO2 > 60%
d)ピーク圧 ≧ 32cmH2O
e)平均気道内圧(Paw) > 15cmH2O
3.肺胞が適切に拡張できない程顕著なエアリークが存在する
4.呼吸性アシドーシスにより、肺胞換気が低下している
(間違っていたらご指摘願います:汗)
装置はメトラン(日本光電でも販売)のR100やハミングX、
IMIの3100A(B)HFOVくらいかな...
試しに使ってみたいな...と、思った矢先に、こんな報告を目にした...
高頻度振動換気法により、成人ARDS患者の院内死亡率が上昇:OSCILLATE試験/NEJM
Care Netより
成人ARDSへの効果の程は懐疑的なのかな?
また知らない言葉が出てきた(汗)
高頻度振動換気法(High Frequency Oscillation Ventilation:HFOV)
生理的な呼吸回数を著しく超えた換気回数で、
解剖学的死腔よりも少ない1回換気量を
通常の4倍以上の換気回数で行う呼吸モード
なんかイマイチよくわからん...
図で表すとこういうことらしい↓(PCVとの比較)
回数は振動数(Hz)で規定する(体重によって15~5Hz程度)
通常の人工呼吸より
気道内圧の上昇を抑えながら適切な換気が可能で
主に小児・乳幼児に適応されてきたらしいが、
成人のARDS(急性呼吸窮迫症候群)にも使われ
高い効果が得られていると...
へぇ~
気胸や肺気腫にも使って良いんだ...
一応、こんな指標もあるようです...
<適応>
1.肺(胞)損傷の恐れのある患者
2.適切な酸素化が得られず、従来の人工呼吸に低反応
a)Oxygen Index(OI) > 15(OI = Paw × FiO2 ÷ PaO2)
b)PEEP > 10cmH2O
c) FiO2 > 60%
d)ピーク圧 ≧ 32cmH2O
e)平均気道内圧(Paw) > 15cmH2O
3.肺胞が適切に拡張できない程顕著なエアリークが存在する
4.呼吸性アシドーシスにより、肺胞換気が低下している
(間違っていたらご指摘願います:汗)
装置はメトラン(日本光電でも販売)のR100やハミングX、
IMIの3100A(B)HFOVくらいかな...
ハミングX |
高頻度振動換気法により、成人ARDS患者の院内死亡率が上昇:OSCILLATE試験/NEJM
Care Netより
中~重度の急性呼吸促迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)の成人患者に対する早期の高頻度振動換気法(high-frequency oscillation ventilation:HFOV)による治療は、低1回換気量法(low tidal volume)や呼気終末高陽圧換気法(high positive end-expiratory pressure)を用いた治療戦略に比べ予後を改善しないことが、カナダ・トロント大学のNiall D. Ferguson氏らの検討で示された。ARDSは重症疾患で高頻度にみられる合併症で、死亡率が高く、生存例にも長期的な合併症をもたらすことが多い。いくつかの報告により、HFOVは成人ARDS患者の死亡率を抑制することが示唆されているが、これらの試験は比較群が旧式の換気法であったり、症例数が少ないなどの限界があるという。NEJM誌オンライン版2013年1月22日号掲載の報告。
HFOVの有用性を最新の換気法と比較
OSCILLATE(Oscillation for Acute Respiratory Distress Syndrome Treated Early)試験は、成人の早期ARDS患者に対するHFOVの有用性を評価する多施設共同無作為化対照比較試験。
対象は、年齢16~85歳、2週以内に肺症状を発症した中~重度のARDS患者とした。これらの患者が、HFOVを行う群または低1回換気量や呼気終末高陽圧換気法を用いた治療戦略を施行する群に無作為に割り付けられた。主要評価項目は院内死亡率とした。
院内死亡率:47%vs 35%(p=0.005)、試験は早期中止に
2007年7月~2008年6月まで2ヵ国(カナダ、サウジアラビア)12施設でパイロット試験を行い、引き続き2009年7月~2012年8月まで3ヵ国(米国、チリ、インド)27施設を加えて患者登録を行った。
1,200例を予定していたが、548例の割り付けを行った時点で、HFOV群の高い死亡率が強く示唆されたため、事前に規定された中止基準には抵触していなかったものの、データ監視委員会の勧告により試験は中止された。PaO2:FiO2
HFOV群に275例(平均年齢55歳、女性39%、平均APACHE IIスコア 29、平均PaO2/FiO2 121mmHg)が、対照群には273例(同:54歳、44%、29、114mmHg)が割り付けられた。ベースラインの患者背景は両群間でよくバランスがとれていた。HFOV群のHFOV施行日数中央値は3日、対照群の34例(12%)が難治性の低酸素血症でHFOVを受けた。
院内死亡率はHFOV群が47%と、対照群の35%に比べ有意に高率であった[相対リスク:1.33、95%信頼区間(CI):1.09~1.64、p=0.005]。この院内死亡率はベースラインの酸素供給や呼吸器コンプライアンスの異常とは関連がなかった。
HFOV群は対照群に比べ、鎮静薬(ミダゾラム)の投与量が有意に多く(199mg/日vs 141mg/日、p<0.001)、神経筋遮断薬の投与率(83%vs 68%、p<0.001)が高かった。さらに、HFOV群は血管作用薬の投与率が高く(91%vs 84%、p=0.01)、投与期間も長かった(5日vs 3日、p=0.01)。
著者は、「中~重度の成人ARDS患者に対する早期HFOV療法は、低1回換気量や呼気終末高陽圧換気法による治療戦略に比べ院内死亡率を抑制しない」と結論し、「これらの知見は、たとえ生命を脅かすほど重度の低酸素血症の場合でも、HFOVのベネフィットは確実とはいえないことを示唆する」と指摘している。
老舗や有名どころがHFOV機を作ってないところを見るとHFOVの有用性を最新の換気法と比較
OSCILLATE(Oscillation for Acute Respiratory Distress Syndrome Treated Early)試験は、成人の早期ARDS患者に対するHFOVの有用性を評価する多施設共同無作為化対照比較試験。
対象は、年齢16~85歳、2週以内に肺症状を発症した中~重度のARDS患者とした。これらの患者が、HFOVを行う群または低1回換気量や呼気終末高陽圧換気法を用いた治療戦略を施行する群に無作為に割り付けられた。主要評価項目は院内死亡率とした。
院内死亡率:47%vs 35%(p=0.005)、試験は早期中止に
2007年7月~2008年6月まで2ヵ国(カナダ、サウジアラビア)12施設でパイロット試験を行い、引き続き2009年7月~2012年8月まで3ヵ国(米国、チリ、インド)27施設を加えて患者登録を行った。
1,200例を予定していたが、548例の割り付けを行った時点で、HFOV群の高い死亡率が強く示唆されたため、事前に規定された中止基準には抵触していなかったものの、データ監視委員会の勧告により試験は中止された。PaO2:FiO2
HFOV群に275例(平均年齢55歳、女性39%、平均APACHE IIスコア 29、平均PaO2/FiO2 121mmHg)が、対照群には273例(同:54歳、44%、29、114mmHg)が割り付けられた。ベースラインの患者背景は両群間でよくバランスがとれていた。HFOV群のHFOV施行日数中央値は3日、対照群の34例(12%)が難治性の低酸素血症でHFOVを受けた。
院内死亡率はHFOV群が47%と、対照群の35%に比べ有意に高率であった[相対リスク:1.33、95%信頼区間(CI):1.09~1.64、p=0.005]。この院内死亡率はベースラインの酸素供給や呼吸器コンプライアンスの異常とは関連がなかった。
HFOV群は対照群に比べ、鎮静薬(ミダゾラム)の投与量が有意に多く(199mg/日vs 141mg/日、p<0.001)、神経筋遮断薬の投与率(83%vs 68%、p<0.001)が高かった。さらに、HFOV群は血管作用薬の投与率が高く(91%vs 84%、p=0.01)、投与期間も長かった(5日vs 3日、p=0.01)。
著者は、「中~重度の成人ARDS患者に対する早期HFOV療法は、低1回換気量や呼気終末高陽圧換気法による治療戦略に比べ院内死亡率を抑制しない」と結論し、「これらの知見は、たとえ生命を脅かすほど重度の低酸素血症の場合でも、HFOVのベネフィットは確実とはいえないことを示唆する」と指摘している。
成人ARDSへの効果の程は懐疑的なのかな?
0 件のコメント:
コメントを投稿