透析市場は見切られたかな?

2012年3月13日火曜日

お仕事 時事ネタ

人工腎臓用特定保険医療材料(ダイアライザー)の売れ筋商品の価格は
診療報酬改定のたびに下げられ続ける一方
そろそろ製造メーカーさんも限界が見えてきたかな?

新しいマーケットを求めて
路線変更を考える企業が出てきても不思議ではないですね


旭化成、米ゾール・メディカルを約1800億円で買収へ

朝日新聞デジタルより
[東京 12日 ロイター] 旭化成<3407.T>は12日、米医療機器メーカーのゾール・メディカル(マサチューセッツ州)を22億1000万ドル(約1800億円)で買収すると発表した。同社としては過去最大の買収となる。

米国の救命救急機器分野で強い基盤と実績を持つゾールの買収により、中期経営計画で次世代の中核事業と位置付けた医療事業の強化を加速する。

会見した旭化成の藤原健嗣社長は「圧倒的に大きい米国医療機器市場で強いプレゼンスを持つゾールを買収し、救命救急という新しいビジネスのプラットフォームを手に入れる。確実にこの成長分野の拡大を進めていきたい」と述べた。旭化成によると、世界の救命救急機器市場は480億ドル規模で約半分を米国が占め、年率7%の成長が見込まれている。

ゾールは、生命蘇生技術をコアテクノロジーとした会社で、米国の体外除細動器市場では強固な事業基盤を保有している。また着用式除細動器「ライフベスト」など成長力のある製品を複数持っており、2011年度の売上高は5億2370万ドル、営業利益は4820万ドルだった。旭化成は昨年8月からゾールのAED(自動体外式除細動器)を日本で販売するなど協力関係にあった。

ゾールは現在、北米を中心に事業を展開しているが、アジアや欧州への拡大を進めている。旭化成も既存の医薬や医療機器事業でアジア展開を加速する方針で、ともにアジアでのプレゼンスを強化し、旭化成グループとして「医療事業全体のパイを大きくしていく」(吉田安幸専務)考え。

旭化成は昨年、中期経営計画「For Tomorrow 2015」をスタートさせたが、そのなかで医療関係分野を次世代の中核事業領域と位置付けた。藤原社長は、新規分野としてグローバルに成長が見込める救命救急領域への参入機会を模索するなかで、この領域に特化しているゾールが買収ターゲットになったと説明した。
(以下省略)
ゾールメディカルコーポレーション
主に除細動器を製造販売しているメーカーだそうです
以前、フクダ電子が扱っていた
半自動監視除細動装置FC-2000シリーズもゾール製です

それにしても旭化成がAED売っていたとは知らなんだ

旭化成メディカルはその昔、
自社で透析用監視装置の製造販売をしておりましたが
その後、日機装社製をOEMで販売したかと思いきや、
今はこの分野から完全に撤退したのかな?

営業の方の売り込みが足りないんでないの?

ダイアライザーの国内シェアNo.1と言えども
黙っていては苦境を脱せないと踏んだんでしょうな
今後、患者減少も予測されてますから
透析ばかりでは今後、売上が落ちる一方でしょうしね

除細動器など救急関連の製品で
何か面白いものが出ることを期待いたします