来年度診療報酬改訂に向け、本日行われた中医協総会では
透析関係の議案が出たようです
在宅血液透析用および人工腎臓用特定保険材料の
機能区分に変更がありました
まずはⅠ型とⅡ型が統合されるようです
膜面積での分類もなく一律価格が同じになり、
現行よりも高くなるようです
【現行】 【変更後】
Ⅰ型1.5㎡未満 ¥1,380
Ⅱ型1.5㎡未満 ¥1,380
Ⅰ型1.5㎡以上 ¥1,370
Ⅱ型1.5㎡以上 ¥1,320 → ¥1,660
<理由>Ⅰ型とⅡ型については代替性があり医学的な使用方法に大きな差はないことから、これらの機能区分を合理化する。小児や高齢者の透析導入等に際し、医学的な必要性があるものの、製造設備の新たな安全管理基準等への対応などから、現在の償還価格では不採算となっている。このため、原価計算により新たな償還価格を設定する。
そしてⅣ型とⅤ型には
膜面積が従来の1.5㎡未満、1.5㎡以上に加えて
2.0㎡以上が新設される模様
(現時点では価格未定)
<理由> 透析技術・材料の進歩等により、高機能なⅣ型、Ⅴ型ダイアライザーの使用が顕著になりつつある。さらにその中でも、膜面積が大きいダイアライザーについては、効率よく透析を行う機能を有しているため、別の機能区分とする。
HAカラムのDHP-1およびヘモソーバCHSの価格が上がるようです
【現行】 【変更後】
¥60,000 → ¥128,000
<理由>当該製品については、血漿からビリルビン及び胆汁酸を選択的に除去することを目的に、劇症肝炎や術後肝不全等の疾患に使用されている。年間販売数量は、1,800 本程度である。製造設備の新たな安全管理基準等への対応などから、現在の償還価格では不採算となっている。 関連学会から、供給継続の要望もあることから、原価計算方式による区分の償還価格の見直しを行う。
オンラインHDF(血液透析ろ過)の名称が診療報酬に正式に載り、
透析液を使用したオンラインHDFとして請求できるようになるようです
慢性維持血液透析濾過(複雑なもの) ○点 (1日につき)
[算定要件]
血液透析濾過のうち、透析液から分離作製した置換液を用いて血液透析濾過を行っている場合に算定する。
[施設基準]
透析液水質確保加算2を算定していること。
その「透析液水質確保加算」が新たに「1」と「2」に分類されるようです
1 透析液水質確保加算1 ○点(改)
2 透析液水質確保加算2 ○点(新)
[施設基準]
1 透析液水質確保加算1
① 関連学会から示されている基準に基づき、水質管理が適切に実施されていること。
② 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。
2 透析液水質確保加算2
① 月1回以上水質検査を実施し、関連学会から示されている基準を満たした血液透析濾過用の置換液を作成し、使用していること。
② 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。
<理由>長期に及ぶ慢性維持透析患者の合併症に対し、近年有効性が明らかとなりつつある、透析液から分離作製した置換液を用いた血液透析濾過(オンライン血液透析濾過)についての評価を新設する。オンライン血液透析濾過の実施にあたり、使用する透析液についてより厳しい水質基準が求められることから、透析液水質確保加算2を新設する。オンライン血液透析濾過を算定する医療機関は、透析液水質確保加算2を算定していることとする。.
透析の手技料(人工腎臓)が区分はそのままで
点数が引き下げられる模様(点数は明らかにされていない)
<理由>エリスロポエチンの価格が低下し、同じ効能を有するがより低価格であるエポエチンベータペゴル等への置換が進んでいる現状を踏まえ、包括点数を見直す。
その他、面白そうだったのは、
今まで医療安全対策加算に含まれていた感染防止対策が
別途加算が新設されたこと(感染防止対策加算1および2)
施設基準が厳しそうで、
恐らく「感染管理認定看護師」の配置を義務付けてきそう
全国で187人しかいないらしいので、
算定できる施設は極僅かなようですね
こんなところでしょうか...
以前「チーム医療推進協議会」から要望が出ていた
チーム医療6加算のうち生活習慣病(糖尿病透析予防)と
がん患者外来(緩和ケア)は辛うじて反映されたようですが、
個人的に期待大だった「透析患者チーム医療加算」は
盛り込まれないようですネ(残念)
透析関係の議案が出たようです
在宅血液透析用および人工腎臓用特定保険材料の
機能区分に変更がありました
まずはⅠ型とⅡ型が統合されるようです
膜面積での分類もなく一律価格が同じになり、
現行よりも高くなるようです
【現行】 【変更後】
Ⅰ型1.5㎡未満 ¥1,380
Ⅱ型1.5㎡未満 ¥1,380
Ⅰ型1.5㎡以上 ¥1,370
Ⅱ型1.5㎡以上 ¥1,320 → ¥1,660
<理由>Ⅰ型とⅡ型については代替性があり医学的な使用方法に大きな差はないことから、これらの機能区分を合理化する。小児や高齢者の透析導入等に際し、医学的な必要性があるものの、製造設備の新たな安全管理基準等への対応などから、現在の償還価格では不採算となっている。このため、原価計算により新たな償還価格を設定する。
そしてⅣ型とⅤ型には
膜面積が従来の1.5㎡未満、1.5㎡以上に加えて
2.0㎡以上が新設される模様
(現時点では価格未定)
<理由> 透析技術・材料の進歩等により、高機能なⅣ型、Ⅴ型ダイアライザーの使用が顕著になりつつある。さらにその中でも、膜面積が大きいダイアライザーについては、効率よく透析を行う機能を有しているため、別の機能区分とする。
HAカラムのDHP-1およびヘモソーバCHSの価格が上がるようです
【現行】 【変更後】
¥60,000 → ¥128,000
<理由>当該製品については、血漿からビリルビン及び胆汁酸を選択的に除去することを目的に、劇症肝炎や術後肝不全等の疾患に使用されている。年間販売数量は、1,800 本程度である。製造設備の新たな安全管理基準等への対応などから、現在の償還価格では不採算となっている。 関連学会から、供給継続の要望もあることから、原価計算方式による区分の償還価格の見直しを行う。
オンラインHDF(血液透析ろ過)の名称が診療報酬に正式に載り、
透析液を使用したオンラインHDFとして請求できるようになるようです
慢性維持血液透析濾過(複雑なもの) ○点 (1日につき)
[算定要件]
血液透析濾過のうち、透析液から分離作製した置換液を用いて血液透析濾過を行っている場合に算定する。
[施設基準]
透析液水質確保加算2を算定していること。
その「透析液水質確保加算」が新たに「1」と「2」に分類されるようです
1 透析液水質確保加算1 ○点(改)
2 透析液水質確保加算2 ○点(新)
[施設基準]
1 透析液水質確保加算1
① 関連学会から示されている基準に基づき、水質管理が適切に実施されていること。
② 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。
2 透析液水質確保加算2
① 月1回以上水質検査を実施し、関連学会から示されている基準を満たした血液透析濾過用の置換液を作成し、使用していること。
② 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。
<理由>長期に及ぶ慢性維持透析患者の合併症に対し、近年有効性が明らかとなりつつある、透析液から分離作製した置換液を用いた血液透析濾過(オンライン血液透析濾過)についての評価を新設する。オンライン血液透析濾過の実施にあたり、使用する透析液についてより厳しい水質基準が求められることから、透析液水質確保加算2を新設する。オンライン血液透析濾過を算定する医療機関は、透析液水質確保加算2を算定していることとする。.
透析の手技料(人工腎臓)が区分はそのままで
点数が引き下げられる模様(点数は明らかにされていない)
<理由>エリスロポエチンの価格が低下し、同じ効能を有するがより低価格であるエポエチンベータペゴル等への置換が進んでいる現状を踏まえ、包括点数を見直す。
その他、面白そうだったのは、
今まで医療安全対策加算に含まれていた感染防止対策が
別途加算が新設されたこと(感染防止対策加算1および2)
施設基準が厳しそうで、
恐らく「感染管理認定看護師」の配置を義務付けてきそう
全国で187人しかいないらしいので、
算定できる施設は極僅かなようですね
こんなところでしょうか...
以前「チーム医療推進協議会」から要望が出ていた
チーム医療6加算のうち生活習慣病(糖尿病透析予防)と
がん患者外来(緩和ケア)は辛うじて反映されたようですが、
個人的に期待大だった「透析患者チーム医療加算」は
盛り込まれないようですネ(残念)
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