全100医療機器の使用頻度と役立ち度
日経メディカル臨時増刊 2011年夏号「医療機器医師調査」 Vol.1 より
最近の医療(診療)の傾向が窺い知れる
しかし、使用頻度はともかく、役立ち度に関しては、
関わりのない医師は、どのように回答したのだろう?
関わってもいないのに役に立つかどうかなんて、
どう評価したのやら・・・
透析装置、ペースメーカーが健闘している一方で
高気圧酸素治療装置がイマイチの結果
近年、HBOはあまり盛り上がっていない?
あと、脳外科なんかでは脳波計はあまり使われなくなっているのか?
日経メディカル臨時増刊 2011年夏号「医療機器医師調査」 Vol.1 より
今年6月、「医療機器のアンメット・メディカル・ニーズに関する調査」と題して、日経メディカルオンラインの医師会員を対象にインターネット上でアンケートを実施。521人から回答を得た。
まず、現在普及している代表的な100医療機器を挙げ、それぞれの「使用頻度」と、医療の質や効率性を向上させる上でどの程度役に立っているかを「役立ち度」として評価してもらった。各評価項目をスコア化し結果をプロットしたのが下の図だ。
使用頻度、役立ち度ともに最も高かったのは、X線撮影装置。回答者全体の約6割が「非常によく使う」と答え、役立ち度については75%が「とても役立つ」と評価した。X線撮影が診療科を問わず欠かせない検査となっていることがうかがえた。
使用頻度では、内科医にとって必需品とされる聴診器が、役立ち度では、動脈血液ガス分析装置に代わり近年、急速に普及したパルスオキシメーターが続いた。経皮的酸素飽和度(SpO2)は、体温や血圧に並ぶバイタルサインの一つとして、ルーチンに測定されているようだ。画像診断使用頻度・役立ち度ともに、X線撮影装置が聴診器や血圧計を抜いてトップに。回答者の82%が勤務医のため、X線CTやMRIなどの高額な画像診断装置の使用頻度も高い結果になったと考えられる。装置の中では、超音波診断装置、X線CT装置も役立ち度の評価が高かった。
心臓ペースメーカーや電気メス、人工透析装置などは、限られた診療科でのみ使用されることから、使用頻度の平均スコアは低かったものの、使用頻度が同等の医療機器の中では役立ち度の評価が比較的高かった。外部放射線照射装置やICD(植え込み型除細動器)、鏡視下手術システムなどの高度な治療用機器も、使用頻度の割に役立ち度が高い傾向にあった。
評価方法
100種類の代表的な医療機器を挙げ、各機器について、日常診療における使用頻度と役立ち度を評価してもらった。医療機器は診断用機器および治療用機器とし、試薬・診断薬や医療材料は除いた。 使用頻度:回答者自身による機器の使用に加え、機器による検査・治療などをオーダーする頻度も含めて、「非常によく使う」「よく使う」「たまに使う」「ほとんど使わない」「全く使わない」から1つ選択。 役立ち度:医療の質や効率性を向上する上で、機器がどの程度役立っているかの評価。「とても役立つ」「役立つ」「あまり役立たない」から1つ選択。使用頻度を5~1点、役立ち度を3~1点にスコア化し、項目ごとに無回答を除いた有効回答数で平均スコアを算出してプロットした。(n=521)
「医療機器のアンメット・メディカル・ニーズに関する調査」調査概要
「日経メディカルオンライン」の医師会員を対象に2011年6月28日~7月1日にインターネット上で実施。521人から回答を得た。内訳は、開業医13%、勤務医82%、その他・無回答5%。年齢別内訳は、29歳以下7.3%、30歳代27.6%、40歳代36.7%、50歳代23.4%、60歳以上4.5%。診療科別内訳は、多い順から内科42.2%、循環器科12.7%、消化器内科9.4%、外科9.2%、小児科6.7%、内分泌・代謝内科5.6%、整形外科、麻酔科各4.8%(複数回答)。
これはこれで面白い調査だと思うまず、現在普及している代表的な100医療機器を挙げ、それぞれの「使用頻度」と、医療の質や効率性を向上させる上でどの程度役に立っているかを「役立ち度」として評価してもらった。各評価項目をスコア化し結果をプロットしたのが下の図だ。
使用頻度・役立ち度ともに、X線撮影装置が聴診器や血圧計を抜いてトップに。回答者の82%が勤務医のため、X線CTやMRIなどの高額な画像診断装置の使用頻度も高い結果になったと考えられる。 |
使用頻度、役立ち度ともに最も高かったのは、X線撮影装置。回答者全体の約6割が「非常によく使う」と答え、役立ち度については75%が「とても役立つ」と評価した。X線撮影が診療科を問わず欠かせない検査となっていることがうかがえた。
使用頻度では、内科医にとって必需品とされる聴診器が、役立ち度では、動脈血液ガス分析装置に代わり近年、急速に普及したパルスオキシメーターが続いた。経皮的酸素飽和度(SpO2)は、体温や血圧に並ぶバイタルサインの一つとして、ルーチンに測定されているようだ。画像診断使用頻度・役立ち度ともに、X線撮影装置が聴診器や血圧計を抜いてトップに。回答者の82%が勤務医のため、X線CTやMRIなどの高額な画像診断装置の使用頻度も高い結果になったと考えられる。装置の中では、超音波診断装置、X線CT装置も役立ち度の評価が高かった。
心臓ペースメーカーや電気メス、人工透析装置などは、限られた診療科でのみ使用されることから、使用頻度の平均スコアは低かったものの、使用頻度が同等の医療機器の中では役立ち度の評価が比較的高かった。外部放射線照射装置やICD(植え込み型除細動器)、鏡視下手術システムなどの高度な治療用機器も、使用頻度の割に役立ち度が高い傾向にあった。
評価方法
100種類の代表的な医療機器を挙げ、各機器について、日常診療における使用頻度と役立ち度を評価してもらった。医療機器は診断用機器および治療用機器とし、試薬・診断薬や医療材料は除いた。 使用頻度:回答者自身による機器の使用に加え、機器による検査・治療などをオーダーする頻度も含めて、「非常によく使う」「よく使う」「たまに使う」「ほとんど使わない」「全く使わない」から1つ選択。 役立ち度:医療の質や効率性を向上する上で、機器がどの程度役立っているかの評価。「とても役立つ」「役立つ」「あまり役立たない」から1つ選択。使用頻度を5~1点、役立ち度を3~1点にスコア化し、項目ごとに無回答を除いた有効回答数で平均スコアを算出してプロットした。(n=521)
「医療機器のアンメット・メディカル・ニーズに関する調査」調査概要
「日経メディカルオンライン」の医師会員を対象に2011年6月28日~7月1日にインターネット上で実施。521人から回答を得た。内訳は、開業医13%、勤務医82%、その他・無回答5%。年齢別内訳は、29歳以下7.3%、30歳代27.6%、40歳代36.7%、50歳代23.4%、60歳以上4.5%。診療科別内訳は、多い順から内科42.2%、循環器科12.7%、消化器内科9.4%、外科9.2%、小児科6.7%、内分泌・代謝内科5.6%、整形外科、麻酔科各4.8%(複数回答)。
最近の医療(診療)の傾向が窺い知れる
しかし、使用頻度はともかく、役立ち度に関しては、
関わりのない医師は、どのように回答したのだろう?
関わってもいないのに役に立つかどうかなんて、
どう評価したのやら・・・
透析装置、ペースメーカーが健闘している一方で
高気圧酸素治療装置がイマイチの結果
近年、HBOはあまり盛り上がっていない?
あと、脳外科なんかでは脳波計はあまり使われなくなっているのか?
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