TOC測定装置〜続き

2011年1月29日土曜日

お仕事 お勉強

先日、お借りしたTOC測定装置のデモ期間はたった1週間
ちょっと短すぎのような気がするが、
買う予定もたたないうちに貸していただけただけでもありがたいので、
文句は言わずに、とりあえず測れるものを片っ端から測ってみることに

透析液、透析用水(RO水)は当然として注射用蒸留水や生理食塩液
挙句の果てにプライミング後の回路内充填液の果てまで測定
時間がないのでサンプル数は少ないですが・・・

ついでにエンドトキシンと生菌数も検査しよう!
思いつきで始めたのは良いが、何だか忙しくなりそう
言い出しっぺのくせに自分で直接手を下すのが面倒になったオレは
例のごとく部下を巻き込んで、やらせることにした \(`д´+)=3マタカヨ!

結果は細菌培養が終わる1週間後にまとめます
今回は手順とTOC測定装置の操作方法をご紹介

まず細菌培養とエンドトキシン測定はいつもうちでやっている方法


細菌培養の培地はR2Aを使用
写真はミリフレックスの濾過ポンプと簡易クリーンブース
試料をMFで濾過して培地をくっつけインキュベーターに保管


次にエンドトキシン
マイクロプレートにピペットで試薬と試料を入れていやるのが手間
馴れないとあちこち触ってしまい
コンタミネーションの原因になることも・・・


マイクロプレートをセットして30分で測定完了


こちらがTOC測定装置
写真じゃ分かりにくかもしれませんが意外とコンパクト
(大きさ比べられるものも一緒に写せばよかった!)


試料はこの硬質ガラス製の容器に採取
樹脂製のものは溶存物質が溶出して測定結果に影響を与えるらしい


設定は簡単
試薬の量と測定回数を設定するだけ
試薬の量は測定値によって変えるため、
複数回測定しその結果を元に変えてやる
この作業を自動で行うことも可能


あとは装置の裏に試料管を挿し込み・・・



画面の測定開始をタッチするだけ
測定時間は測定回数によるが、
今回は手動で設定し、最低限の測定回数にしておよそ12分ほど
自動測定で30分程度

日本薬局方の注射用水の基準はTOC>0.50mg/ml(500ppb)
今回、うちで測定したら700ppb以上出た!?
コンタミンか?
採取してから測定までに時間をおいてしまったため、
他の試料でも軒並み高い数値が・・・
後日、もう一度測定してみることとします

借りっぱなしじゃ申し訳ないので、
今回の測定データ使って、
他の施設が集まる研究会で宣伝(発表)させえもらいます
とりあえずはこのブログで宣伝しますのでご勘弁を(to GE様)