スキップしてメイン コンテンツに移動

透析用水・透析液配管再考

透析液やRO水などの配管って、
いろんな材質のものがあるよね

日機装さんから頂いた資料に
オレがWebで調べて付け加えたものを
一覧にしてみた(笑)
主な特徴も書き出してみた(笑)

SB(シリコンブレード)ホース
原水〜RO〜透析液の各ラインで
結構、あちこちで使われているよね

接続には継手が必要

耐圧のため糸補強(ブレード構造)されてる

耐薬品性、耐熱性に優れ、
折れにも強い抜群の柔軟性が特徴...とあるけど、
長期間、薬液(酸・アルカリ)に晒されることで、
変色や劣化があって、
いきなり漏水することがある(汗)

最近はSBホースとは異なる補強構造で
耐圧力性能を高めているものも出ている
(TSBホース)
うちでも以前、
透析液クリーン化システム(モルセップ)で、
劣化(ピンホール)からいきなり漏水して、
これに変更したっけ(汗)

つい先日、(Dドライ)溶解装置の
給水配管でも、ホースバンドのあたりで
変色・劣化 → 漏水が起きたんで
供給装置も含め、全てのSBをTSBへの変更を検討中(苦笑)

KCホース
三島外科胃腸クリニックWebページより拝借(苦笑)
内面が平滑性に優れたテフロン系で、
溶出耐性に優れる

外面を軟質塩ビ材(補強糸付き)で補強
保温材で覆われている

SBホースより劣るが、
ある程度の曲げに対応しているので、
比較的取り廻ししやすい

接続には継手が必要

テフロンチューブ(PTFE)
うちではRO水や透析液のメイン配管(母管)に使用!
内面平滑性と非粘着性に優れ、
流体の固着がない

耐薬品性、耐腐食性、耐熱性に優れると、
メーカーは謳っているが、
日機装はこの配管での
クエン酸熱水消毒をオススメしていない(?)

多少曲がる程度(ゆるやかに湾曲した状態で販売)

接続には専用継手が必要
一般的に配管は、ヘッダを使って分岐

旧施設(ニプロ)では、
供給装置からベッドサイドまで距離があったんで、
ヘッダ〜ベッドサイド患者監視装置の直前まで
テフロン配管にして、継手を介して
シリコンチューブに繋ぎ変えていたっけ
現施設では、
ベッドサイド(カウンター内)まで
テフロンチューブの母管を延ばし、
カウンター内にヘッダを設置
そこからシリコンチューブで
患者監視装置に接続している

PVDF(ポリフッ化ビニリデン
内面平滑性に極めて優れ、
溶出耐性はFDAに適合

耐熱性、耐薬品性に優れるが、
テフロンよりは劣るらしい...

機械的強度は
他のフッ素樹脂(テフロンや後述のPFA)より優れる

接続には継手を使用せず、
特殊工法により熱溶着するため、
接続部の無段差化=流路の停滞部をなくしたため、
バイオフィルムができにくい

継手を使うと、どうしても段差できるからね(汗)

曲げは不可で、
予め成形したものを使用
RO装置や供給装置内部の一部配管に使用されている

PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)
PVDFと同様に
内面平滑性に極めて優れ、
溶出耐性はFDAに適合

耐熱性、耐薬品性、非粘着性はテフロンと同等

曲げは不可で、
予め成形したものを使用

接続はPVDFのような熱溶着と
段差を極力抑えたフィッティング類を使用する方法がある

価格(工賃込み)は、
PVDF >>> PFA(熱溶着しない) > KCホース > テフロン >> TSB > SB
ってことらしい(苦笑)

費用対効果ではフィッティングでのPFAが一番かもな

配管って、こんな↓にも
いろんなところで、いろんなものを使うんだから、
日常的な管理も当然のことながら、
後々、後悔しないよう、
設置前の選定の際に、
もっと気を使うべきだったな(苦笑)
RO装置裏
溶解装置・供給装置の裏
原水〜ROモジュール前
ROモジュール後
溶解装置内
供給装置内
ETシステム内

コメント

このブログの人気の投稿

[Ubuntu 12.04 LTS]無線LANの設定【備忘録】

所有している2台のPCのうち1台は少々型古なノートPC 無線LANを内蔵しているので、使わない手はないかな... ただし親機も型古で、接続状況があまりよくない 使用中に切断されることもシバシバ... 最近はもっぱらPLCを使って有線LANにしているが、 せっかくなのでUbuntuでの無線LANの接続方法もご紹介しときます まずは我が家の無線環境をご紹介 ノートPCのスペックは... 【型式】 hp Compaq nw8440 【CPU】 インテル® Core™2 Duo プロセッサ T5500、1.66 GHz、667MHz FSB 【メモリ】 1024MB PC2-5300 DDR2-SDRAM 【HDD】 Serial ATA 80GB内蔵、7200rpm 【無線LAN】 Broadcom® 4311BG(IEEE802.11b/g、WiFi準拠) 【無線セキュリティ】 64/128bit WEP、WPA、WPA2、hardware-accelerated AES、802.1x authentication types EAP-TLS、EAP-TTLS、PEAP-GTC、PEAP-MSCHAPv2、LEAP、EAP-FAST、EAP-SIM

ダイアライザの種類を増やす

以前、 エセon-line HDF を行なっていた際、 ダイアライザは必ず高効率・高透水性のものを選定 結果、全てⅣ型、Ⅴ型のポリスルフォン(PS)系のみとなった 当時、使用していた銘柄は FDY-GW(PEPA)、VPS-HA(PS)、FX-S(PS)、APS-SA(PS、2.5㎡のみ)くらい 膜面積を変えて使い分け、 全てのダイアライザで必要に応じてon-line HDFを施していた 昨年、on-line HDFが認可され、 同時にヘモダイアフィルタも発売され、 エセon-line HDFを続けるのはマズイだろうということになり、 本当に必要な(適応のある)患者以外はHDへ移行することに その際に採用したのがAPS-EXだったが、これもPS

今更だけど生食プライミング再考①自己満足のうんちく ┐( -"-)┌マタクダラナイコトヲ...

今更シリーズ(笑) 当院は生食プライミングです... 1,300mL製剤のうち1,000mL使用 (残り300mLは返血用) 改めてプライミングの目的を再確認 透析医療事故防止のための標準的透析操作マニュアル には... 「ダイアライザと血液回路内の微小な塵, 膜の保護剤, 充填液および空気を洗浄除去し, 治療が開始できる状態にすることを目的とする」 ...とある とどのつまり、 血液回路内および人工腎臓(ダイアライザー)の 洗浄、気泡除去、充填...ってことね [洗浄] 滅菌残渣物、膜や回路材質からの溶出物、膜保護剤(グリセリンなど)、充填液(ウェットタイプの場合)の除去 [気泡除去] 気泡の患者体内流入および血液凝血の防止 [充填] 血液置換の際の溶血防止(生理的浸透圧溶液)、エアトラップチャンバの適切な液面調整 ...ってとこかな? 効果的な洗浄は、プライミング液の量を増やすことだろうけど、 コストや手間を考えた場合、 オンラインHDF専用機のような全自動装置で、 透析液でも使わなきゃ無理だろうね(苦笑)