深いのわかってて、なぜ倒す?[言いたい放題]

2018年6月11日月曜日

お仕事

穿刺が上手くいかなかった時の
理由(言い訳)に「血管が深かった」
...というのをよく聞く!?

針が届かないほど深いって、
実際、あり得なくね!?

深い = 皮下組織が厚くて、
そもそも血管の位置を
正確に触知できてもいないんじゃねぇの?

そのくせに、
「エイッ!」と勢いに任せて刺すからだろ!

深い」ってわかってるくせに
針先が血管に当たってもいないうちから
針を倒し(寝かせ)ながら刺入する輩って多いよね

そもそも穿刺の基本って、こんな↓感じだよね
(自分マニュアルですので、ご参考まで:笑)
  1. 皮膚穿刺時の角度のまま、血管に当たるまで刺入
  2. 血管に針先が当たったら"刺入を止め"、針先を持ち上げるように針の角度を倒す
  3. 針先が血管底面に当たらないよう(血管に対して水平近くになるくらい)に刺入(留置針の場合は、内針を抜いて外套針のみ進める)
...ってとこかな
「1!、2!、3!」と、
一つ一つの動作毎に動きを止めながらネ(笑)

よく流れるように刺すとか言ってる人いるけど、
これって、倒しながら刺入している典型だよね(苦笑)

皮下を通る距離や時間が余計に長くなるから、
刺される方も痛い痛い(汗)

...で、話は戻って、
血管が深いんだったら、
当たる(届く)まで、
その角度のまま刺入を進めなきゃ
そこに血管があれば、
どんなに深くても当たるはず
しか〜し
深さを見誤ってか?
深く刺すことに恐怖感があるのか?
流れるように刺すのがカッコ良いからか?
血管に針先が到達しないうちから、
角度を寝かせちゃうものだから、
なかなか届か(当たら)ない!?

そもそも血管の位置を
正確に触知(把握)できてなければ、
お話にもならないけどね(苦笑)
当たらなければ、
そのままの位置で無理に探ったりせず、
皮膚近くまで抜くなり、完全に抜針するなりして、
位置や角度を見直して、
再チャレンジする勇気も必要かもな

無理な探りは、患者さんの苦痛の増強や、
血管や周囲組織へのダメージを念頭に置いて
行って下さいね(汗)