オンラインHDFとTMP

2016年3月30日水曜日

お仕事

オンラインHDF始めておよそ2ヶ月が経過

痒みやイライラ感、関節痛などの臨床症状があった患者さんは、
劇的に改善した方もいれば、変化のない方もいる

当院としては初めての試みなので、
慎重に始めた経緯がある
(オレは経験済みなんだけどね:笑)

HDから移行に際して、
とりあえずQBはHDの時の条件のままで、
QSを除いた実QDも500mL/minで...
QSは12L/hrで統一(Total-QD=700mL/min)

...で、ヘモダイアフィルタも、
まずは各社マイルドなもので揃えて開始
旭化成メディカル社のABH-Pと...

 日機装社のGDF-Mと...
ニプロ社のMFX-Eeco
カタログスペック的には、
どれも似たりよったりなんだけどね(苦笑)

補液(QS)以外、HDと同じ条件でやっているから、
single-poolのKt/Vは、HD時とほぼ一緒
クリアランスも、Ⅳ型Ⅴ型のダイアライザと
大して変わらないからね

ただ、実際に使用してみての印象としては、
GDF-Mが、TMPが最初っから低め(液圧が高め)で、
変化も小さいような...!?

カタログスペック上、他の2品目と比較して
UFRが一番低いんだけど、
膜厚が薄いのと、中空糸内径がやや太いのが影響してるのかな?

オンラインHDFのTMPって、
膜の目詰まりを教えてくれるだけじゃなく、
アルブミンを含めた中大分子量物質の
除去効率(漏出量)の指標にもなるんで、
TMPのコントロールって大事よね

そろそろ様子見は、このくらいにして、
臨床症状のさらなる改善、効率向上を期待して、
QB、QD、QSや時間、ヘモダイアフィルタなんかを弄って、
小分子(CL)のみならず、大中分子(TMP)にも
目を配ってみるとします(笑)