透析用水化学物質検査、やってますか?

透析用水(RO水)の水質検査(化学物質22項目)、
やってますか?

日臨工の「透析液清浄化ガイドラインVer2.01」では...
「水質の確認は年1回以上行い、測定結果を文書で最低5年間保管する。」
...と、あるね
雪や雨の多い地域などは、
季節ごとに原水(浄水場からの水道水)の
水質の変化も激しいと思われるので、
そういう場合は年2回くらい測りたいよね

旧クリニックの時は、真夏と真冬の2回採っていたが、
新クリニックは、開業が秋(9月)になってしまったので、
ここを基準に、雪解けの春(3月)と2回測ることにした

...で、この検査
水質検査機関か専門の業者へお願いすることになる

今まで当院(旧クリ)では、
検体検査を外注している臨床検査センターさん経由で
依頼していたんだけど、
最近、透析装置や透析液を扱っているニプロさんが、
測定キットを発売したので、
使ってみることにした

消耗品と同様に発注したら、数日で到着
中身は採取ボトルと検査依頼書と宅配便の依頼書...
それと、親切な写真付きの手順書(笑)
通常は、3本のボトルに満杯採取したら、
きっちり蓋をして、
検査依頼書ともども納品された際の箱に梱包
箱に宅配便の依頼書を貼り付けて、
宅配業者さんに引き渡すだけ

送料はキット代に含まれている

ただ、最寄りのニプロさんの営業所にお願いすると、
担当営業の方が回収に来てくれて
宅配業者まで持って行ってくれる...かも?(要相談:笑)

測定は、RO装置を製造販売している
三菱レイヨンさんで行ってくれる模様

お値段は、定価で8~9万円...ちょっとお高めだけど、
年1~2回の測定と考えると、大した金額じゃないよね

お安い業者もあるようだけど、どうなんだろう?

...で、気になるところが、測定法

日臨工ガイドラインでは...
「化学物質の管理基準値はISO 13959とISO 23500に準ずる。」
...と、ある

注意しなければならないのは、
業者とISOで推奨している測定方法が違うこと

上記リンクの業者では、
ISO13959ではAAS(原子吸光分析法)を推奨している項目もある

測定法の違いと、測定結果の差については不明だけど
日臨工ガイドラインの基準値は、
どちらの測定法で決めたのか?
このあたりも、はっきり示してほしいね

ちなみに、臨床検査センターさん経由で依頼していた際は、
上記リンクの業者と、ほぼ同じ測定法
この度、使用したキットのニプロさんに伺ったら、
「関連学会の推奨通りです」と...どっちなんだ?
これ以上の詳細は、後日回答をいただくとして、
業者ごとに測定法が違うようなら、
同一業者に統一しないと、比較できないよね

消耗品扱いで購入できるニプロさんのキット
卸業者さんを買い叩いて、
安く購入できれば良いんだけどな(笑)

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