Ubuntuでレセコンを動かしてみた

2014年7月28日月曜日

お仕事 パソコン

当院は現在、透析単科で
外来の一般診療は行っておりません
無床診療所なので、当然のごとく入院もなし

...なので、医事のレセプト業務は単純明快
担当の事務員一人で、レセコンなどなくとも
レセプトの作成は難なく熟されておった(笑)

来年の移転後は、外来での一般診療も行う予定
しかも、院長の要望で電子カルテを導入予定

当然のことながらレセコンも入れなきゃならんわけで...
...と言うよりも、
今どきの電カルにはレセコン機能付いているよね(苦笑)

医事担当の方、当院しか経験ないので、
レセコンを使ったことがないとな!?
(学校では習っているようだけど...)

電カル導入時には業者さんに指導してもらえるんだろうけど、
その前に慣れていたほうが、
導入時もスムーズに行くものと思われる

電カル屋はデモしてくれるって言ってるけど、
来年導入の話なので、メーカー選定には時期尚早

お勉強のためだけなので、
業者を介さず、簡単且つ無料で導入できる
レセコンがないか調べてみたら、
日本医師会が無償で公開している
日医標準レセプトソフト」なるものを発見!

しかも、Linux(Ubuntu)で動くそうな!?
早速、職場のUbuntu-PCに入れて試してみた

まずは、Ubuntu 14.04LTSにインストールする手順をご紹介
ここで紹介されとったので勝手に転載:汗)

① 「端末」を起動(Unity Dashの検索に「Terminal」と入力)し
  $以降に以下を入力後「ENTER」

sudo -i

このあとパスワードを聞かれるので入力 → 「ENTER」
入力したパスワードは表示されないが、ご心配なく…

...すると、「$」が「#」に変わる
よくわからんが、rootアカウントなるものを有効化するのだそうな(汗)


② 各行を#以降に入力後「ENTER」

cd /tmp

wget ftp.orca.med.or.jp/pub/debian/archive.key


apt-key add archive.key


wget -q -O /etc/apt/sources.list.d/jma-receipt-trusty48-devel.list http://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/jma-receipt-trusty48-devel.list


apt-get update


apt-get upgrade


exit



③ exit → ENTER後、また$に戻るので、各行を$以降に入力後「ENTER」

sudo apt-get install jma-receipt panda-client2

sudo dpkg-reconfigure -p critical jma-receipt


sudo jma-setup


sudo service jma-receipt start



④ 最後に、以下を$以降に入力 → 「ENTER後」パスワードを設定

sudo -u orca sh /usr/lib/jma-receipt/bin/passwd_store.sh

入力したパスワードは表示されないが、ご心配なく…


⑤ 「システム設定」 → 「キーボード」 → 「ショートカット」タブ → 「独自のショートカット」


⑥ 「+」をクリック → 「独自のショートカット」ウィンドウに
  以下を入力し「適用✓」をクリック

名前:jma-receipt
コマンド:glclient2


⑦ 「ショートカット」タブ内に生成された「jma-receipt」の右端の「無効」をクリック
  行がオレンジ色に反転している間に任意のキーボードを押す
  すると「無効」から設定したショートカットの組合せ表示に変わる

オレはここで紹介されとった通り、「ctrl」+「alt」+「J」でやってみた


⑧ 設定したショートカットキーを押すと、
  ログイン画面が現れるので、
  ④で設定したパスワードを入力し「接続」をクリック
すると「日医レセプトソフト」が立ち上がる
同時にUnityランチャーにアイコンが表示されるので
右クリック → 「ランチャーへ登録」をクリックすると、
Unityランチャーにアイコンが常に表示されるので、
以降、ショートカットキーを使わなくても起動が楽
イルカ?シャチ?のアイコン
マスターメニューの「03 プログラムの更新」から、
常に診療行為やら薬剤やらのマスタを最新のものに更新できる

医事業務のメニュー

予め「91 マスタ登録」から施設情報や施設基準などを登録

次に患者登録...新患受付時に入力

マスタメニューの「11 受付」から「受付完了」すると
「21 診療行為」が入力できる
診療行為や薬剤、器材などは文字検索も簡単
試しに透析関連を入力してみた
会計照会画面
病名登録をしておくと...
病名と各診療行為との整合性をチェックしてくれる
結構、本格的だね...医師会が作ったんだもの当たり前か!?(苦笑)

そしてレセプト作成画面
当然のことながら総括表および公費請求表も作成できる

レセプト電算システムにも対応

導入実績もかなりのものだし、
こんだけのことが出来るんなら、
高い金払って、レセコン買うの馬鹿らしいよね(笑)

介護福祉士のうちのカミさん、
実は元・医療事務員だったので、
試しに使わせてみたら、全然問題なく使えるレベルだそうな

しかしながら、残念なことも...
プリンタは検証済みのものしか使えない様子
試しに印刷してみたかったんだけどな(汗)

プリンタもパソコンも中古で良いから
安いもので買い揃えてもらって、
お勉強を兼ねて移転まで使ってみようかな

まずは1,300ページにも上るマニュアル
目を通すことからはじめるとします(汗)