TR-3300Mレビュー②メンテナンス性と総括

2014年7月16日水曜日

お仕事

①よりつづき

デモ期間が短かったため、分解まではできませんでした
中身をちょこっとお見せします

ETRFは前面下部パネル内に収納
現状はカプラで接続されているが、
近々、日機装社製装置のように
カセット式で着脱ができるようになるとのこと
しかも、日機装のような専用のETRFではなく
従来製品をそのまま使用できるらしい
上部操作部を持ち上げると
ポンプ類のモーターや基板が見える
向かって右側面
思ったより隙間があって手を入れやすそう
左側面
チャンバはこちらから引き出すのかな?
クリーンポート(透析液取水口)
逆止弁付きなので漏れてこない
キャップをすると通液されるので
洗浄中は取水口全体を洗ってくれるという代物
プライミング排液は現状、余液受けを使っているが、
近い将来、ニプロのNCV-2iのように排液ポートが内蔵されるそうな

設定画面へ
メイン画面の右上の「メニュー」をタッチすると各設定へ遷移できる
重要な設定へ遷移する際にはパスワードが必要
初期設定画面
設定を選択すると背景が緑となる
数値を入力する設定の際は、テンキーが表示
機能設定画面
左列に設定範囲が表示
メンテナンス画面
自己診断結果などが表示
各設定画面の操作性は、一世代前の日機装社製装置と同等かな?
説明書見なくても、概ねわかりやすかったけどね

各履歴画面
日時検索ができないのが残念
これにて主要3社(日機装、ニプロ、東レ)のデモは終了
大雑把な検証しかできなかったけど、
最後に私的な評価をさせていただくと、

【操作性】
DCS-100NX(日機装) = TR-3300M(東レ) > NCV-2i(ニプロ)

ニプロ社のユーザーインターフェイスは使いにくいの一言
モニタ画面も小さいし、タッチパネルの反応もイマイチ
ポンプなども正面に垂直に近い状態に取り付けられているし、
クリーンポートや排液ポートの位置も低すぎ

【メンテナンス性】
DCS-100NX(日機装) ≧ TR-3300M(東レ) > NCV-2i(ニプロ)

実際にメンテしたわけじゃないんだけど、
部品交換などの作業性は、部品の配置や隙間を見る限り、
どの装置も一緒
設定画面のわかりやすさは日機装が秀逸だったけど、
東レも近い操作性を実現してたね

【自動化運転中の融通性】
TR-3300M(東レ) > NCV-2i(ニプロ) > DCS-100NX(日機装)

自動化運転の最中に何かしらトラブって、
手動、もしくは工程をスキップしたりできると良いんだけど、
日機装のD-FASって、その辺りの融通が利かないんだよね(苦笑)

【清浄化対策】
NCV-2i(ニプロ) = TR-3300M(東レ)  > DCS-100NX(日機装)

クリーンポート(透析液取水口)全体が洗浄されるって良いよね
日機装は洗浄されるのは通液される部分のみで、
回路接続部の外周は、外気に晒されたまんまだもんね

【機能性】
DCS-100NX(日機装) > TR-3300M(東レ) = NCV-2i(ニプロ)

現状では、BV計やDDM(透析量モニタ)が付けられる分、
日機装が一歩リードしている印象だが、
将来性は、ニプロが早くも新型機(NCV-3)の噂もあるので期待大
東レも追加機能の予定もあるようなので期待したいところ

日機装さん、うかうかしているとやられちゃうよ(笑)

追記:
TR-3300Mは、透析液カプラをカプラジョイントから外す際の
液垂れ防止機構はありませんでした(残念)