消費税増税&診療報酬改訂対策②血液回路の変更

2014年3月28日金曜日

お仕事

血液回路は、
2011年のタイの洪水の際、
現地工場が被災したおかげで供給が停止し、
かなり不評を買った某メーカー製(K社)への変更を検討

洪水の影響で落ち込んだ売上を取り戻そうと
未だ必死になっておられる様子(苦笑)

現在、使用しているメーカ(NP社)製回路はオーダーメイド
以前、標準化回路か既成(他施設仕様)回路で
安価なものを要望したが、
当院で使い勝手が良い物がなかったんだよね...

試しに、K社製で
現在使っている回路と似たような仕様のもがないか探させたら
他施設仕様でありました!...しかも、かなりお安くなる様子

NK社にも声かけたんだけど、
安価な類似品がないということで早々に断念(苦笑)
(左)K社製 (右)NP社製
当院の回路の仕様はの主な特徴は...
・鉗子レス
・エアトラップチャンバ流入部はスパイラル式
・補液ラインに返血用分岐ラインを追加
...って、ところかな
以上を踏まえて、長さなどのサイズも似た仕様のものを
サンプルいただき検証
(左)K社製 (右)NP社製
今回、変更を検討しているK社製の既成回路と従来のNP社製の違いとして...

まずはクランプ
(左)K社製 (右)NP社製
横ズレ防止機構付きとなった
慌ててクランプ閉じるとズレていて
チューブを完全に閉塞してない...なんてこともシバシバだからね(汗)
(特にヘパリンラインのような細径チューブで起きやすい)
これはポイント高いな(笑)
(左)K社製 (右)NP社製
次にエアトラップチャンバ
従来のNP社製はやや平べったく、材質も柔らかめなので
透析液を流しながら循環させると、
陰圧でペッシャンコになることも...(汗)

K社製は完全円筒形で上下で補強しているので
ちょっとやそっとの陰圧じゃ潰れることはない
(左)K社製 (右)NP社製
各ラインのクランプは二重を基本としてます
例えばエアトラップチャンバ上部の液面調整ラインは、
クランプとルアーロックキャップで二重クランプとしている

補液ラインはプラスチッククランプとローラークレンメで二重クランプ...
NP社製
...が、K社製にはローラークレンメがない
これを使っている他施設さんは、どうしてるんだろ?
とりあえず、プラスチック鉗子でもかけとくかな(苦笑)
K社製
ニードルレスサンプリングポート
使い勝手は変わらないだろうけど、
NP社製には、なぜか蓋が付いている...意味あるのか?
(上)K社製 (下)NP社製
K社製にはオマケとして、
薬液注入ラインが付いている(笑)

ニードルレスサンプリングポートから薬液注入する際、
プレフィルドシリンジ製品は押し子が固めで、
回路内圧で押し戻されることはないのだが、
ディスポシリンジの場合、
押し子から手を離すと勢い良く逆流するよね...(汗)
押したまま注射筒を抜くと血液が溢れることもあるから、
この注入ラインは重宝するかもな

接続部のルアーロック
K社製は遊びが多いのが難点(汗)
(上)NP社製 (下)K社製
抗凝固剤注入ラインのクランプ
K社製はライン分岐部の根元で固定されるようになっている
静脈圧ラインの疎水フィルタ
K社製は親切にもキャップが付いている...付いてなくても良くね?
(左)NP社製 (右)K社製
物足りないところもあるけど、
それ以上に機能面が充実していて、破格のお値段!
これは変えるっきゃないっしょ(笑)

次はダイアライザか穿刺針を検証するとします