今更だけど、リクセルのプライミング再考

2014年1月6日月曜日

お仕事

長年、透析業界で勤めてきて、
リクセルって、今の施設に来て初めて経験
前職まではOn-line HDFやってたからね
今の職場のシステムでは、
On-lineは少々怖いので...(汗)

随分前より、一症例施行中だったけど、
他にも有症の適応者がいるということで
年明け早々より症例数が一気に増えた!?

そうなると大変なのが朝のプライミング...

リクセルって、空気の抜け悪い...と、言うより
流入口から流出口へ向かっては、ほとんど抜けない
吸着体(リガンド、担体)は複雑だからね...
出入口に吸着体流出防止用のメッシュフィルターはあるし、
中空糸型ダイアライザーとは違って
スムーズに流れる構造にはなってないのよね(汗)

自動プラ(プラ補助)使ってプライミングしようと思って
最初っから空の回路を接続してしまうと、
プライミングが終わっても
流入口のヘッダが空気だらけのまま...
このまま使用したら、効率は落ちてしまう!?

リクセル内に空気が混入しても、
β2-MGの除去効率には大して影響なし
...的な文献を見たことあったけど、
ここは基本に忠実に話を進めさせていただきます(笑)

空気を入らないようにするには、
A側回路の接続部先端までプライミング液で満たしてから、
リクセルの流入口(A側)に接続...

逆側の流出口(V側)には液で満たされた風船状のキャップが...
これをつまんで反対のA側から空気を追い出しながら
プライミング液で満たされた回路先端を接続すれってことね(笑)
朝出勤してから、これを一台一台やってから
プライミング開始...面倒臭ぇな(苦笑)

初っ端から空の回路を接続し自動プラ(プラ補助)して
リクセル流入口ヘッダに溜まった空気は無視...

...じゃなくて(汗)
プライミング完了後に、血液ポンプを手動で逆回転させ、
回路A側エアトラップチャンバに向かって
空気を抜いてやれば良いんじゃね?と、思った次第
当院の場合、エアトラップチャンバをA、V共に逆さにして
プラ補助でプライミングを行っている

プラ補助終了後は、A、V共にチャンバを正転した後、
ガスパージと回路内加温を兼ねて
A、V穿刺針接続部先端同士を接続し、
透析液を流しながら再循環を行っている

逆回転の際は、リクセルから出た空気を抜くため
Aチャンバのみ正転し、液面調整ラインを開けながら
血液ポンプを逆回転してやればOK

Vチャンバは逆さのままなので、
V側から余計な空気が入ることはない

結果、こんなに綺麗に抜けとった
反対のV側も同様...透析中の気泡の流出もなし
これなら、朝の忙しい時にも手間にならずに済むな(笑)

しかし、一度空気が入ってしてしまうと、
内部に留まって抜けきらないってこともあるのかな?

念の為、前後のβ2-MGの除去効率調べてみたけど、
基本通りにやった時と大して変わりはなかったけどね

コレ以上の検証は、個人的には難しいので
年明け早々にメーカーに問い合わせてみるとします

良い結果(回答)が得られるとは限らないので、
軽はずみに真似しない方が良いかもです(苦笑)

リクセルについてもう一つ疑問...
この栓って、何のために付いてるの?
早くメーカーさん来ないかなぁ(笑)