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医薬品の管理

昨年末より"医薬品安全管理委員会"の委員を務めております

委員会の業務内容といたしてましては、
医薬品安全管理責任者(当院では当該委員の委員長)の元...
① 医薬品の安全使用のための業務に関する手順書の作成
② 従業者に対する医薬品の安全使用のための研修の実施
③ 医薬品の業務手順書に基づく業務の実施
④ 医薬品の安全使用のために必要となる情報の収集
⑤ 医薬品の安全確保を目的とした改善のための方策の実施
...といったところでしょうか

この委員会に参加させてもらって気づいたことが、
透析室ではハイリスク薬の管理を厳密に行えていなかったということ...

透析室での医薬品の管理って、
救急カート薬剤や劇薬、向精神薬など以外は
あまり神経を使って管理をした記憶がなかった
(ちなみに透析室には麻薬は置いてません)

透析液以外の薬剤の管理は、
看護師さんに任せっぱなしにしていたので、
現場スタッフのための投薬(使用)方法の手順書を作ってあるくらい
それすらも薬剤課からの指示や情報がなければ、
特に進んで何かをするということもないのが現状でした

ちなみにハイリスク薬の定義は...

I. 厚生労働科学研究「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアルにおいて「ハイリスク薬」とされているもの。
   1. 投与量等に注意が必要な医薬品
   2. 休薬期間の設けられている医薬品や服用期間の管理が必要な医薬品
   3. 併用禁忌や多くの薬剤との相互作用に注意を要する医薬品
   4. 特定の疾病や妊婦等に禁忌である医薬品
   5. 重要な副作用回避のために、定期的な検査が必要な医薬品
   6. 心停止等に注意が必要な医薬品
   7. 投与量が単位(Unit)で設定されている注射剤

II. 投与時に特に注意が必要と考えられる以下の治療領域の薬剤
   1. 抗悪性腫瘍剤
   2. 不整脈用剤
   3. 抗てんかん剤
   4. 血液凝固阻止剤
   5. ジギタリス製剤
   6. テオフィリン製剤
   7. 精神神経用剤(SSRI、SNRI、抗パーキンソン薬を含む)
   8. 糖尿病用薬
   9. すい臓ホルモン剤
 10. 免疫抑制剤
 11. 抗HIV薬

III. 投与時に特に注意が必要と考えられる以下の性質をもつ医薬品
   1. 治療有効域の狭い医薬品
   2. 中毒域と有効域が接近し、投与方法・投与量の管理が難しい医薬品
   3. 体内動態に個人差が大きい医薬品
   4. 生理的要因(肝障害、腎障害、高齢者、小児等)で個人差が大きい医薬品
   5. 不適切な使用によって患者に重大な害をもたらす可能性がある医薬品
   6. 医療事故やインシデントが多数報告されている医薬品
   7. その他、適正使用が強く求められる医薬品

ほとんどの薬がこれに該当しそうですね
この中で透析特有のもので最も身近なのが、ヘパリンなどの抗凝固剤
診療報酬の「薬剤管理指導加算」では含まれないようだが(なぜか内服のみ...)
れっきとしたハイリスク薬ですよ
病院機能評価の評価項目解説にも記載があるくらいですから

このヘパリンなどの抗凝固剤注射薬は
うちではダイアライザーなんかと一緒に
器材庫の保管棚に包装箱に入れたまま漠然と置いてあるなぁ...

保管方法などを記述した手順書の整備と
それを元に業務が正しく行われているかの点検表を作成しなくてはならない
お恥ずかしながら、今までできていなかったんですよね〜
よく保健所の立入検査で指摘されなかったものだ...

日本透析医会から出されている
透析医療機関における医薬品・医療機器安全管理への対応マニュアル」を
今一度目を通す必要がありそうですね

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