危機感が足りない!? (-Д-\)=3

2010年6月1日火曜日

お仕事

今日は毎週恒例の透析カンファレンス
普段はインシデントレポートの対策検討と、
担当医からの症例紹介くらいで終わるのだが、
最近、何らかの感染が原因と思われる発熱患者が増えているのを受けて、
担当医から透析室での清潔操作の見直しについて検討するよう指示


うちの透析患者の2/3は入院患者
そのうちの半分くらいは寝たきりなどの超高齢の要介護者
ほとんどが自分でご飯が食べれなく、栄養状態は決して良いとは言えない
ただでさえ易感染性の透析患者に加え低栄養と来りゃ
ちょっとでもキタナイ環境下に置かれようものなら熱発くらいしますがな

透析室でのスタッフの手技が原因であるとは特定できないが、
最近のスタッフの清潔操作を遠目に観察すると手抜きが伺える

消毒セットの攝子を素手で取り出した後、使用後にはご丁寧にセット内へ戻す
シャントの消毒範囲が狭く、滅菌手袋で未消毒部位に触れまくっている
イソジンが乾かないうちに、しかもガーゼでキレイに拭いとってから穿刺
穿刺孔への透明ドレッシング貼付が隙間だらけ
回路先端を不潔にしているのに気付かずに穿刺針と接続してしまう
などなど・・・挙げたらキリがない

基本、患者には入室時にシャント肢を洗うよう指導している(いた)が、
ほとんどの患者が洗面台を素通りし、われ先にベッドに横になり穿刺待ち
それを見ぬふりして穿刺を開始する始末
前述した入院患者に至っては、あきらかに汚れていても清拭もせずその上から消毒
最悪、前回抜針後に貼った止血テープがそのままということも・・・
なのにテープを剥がし、気にぜずそのまま消毒液を塗ったくっている

たぶん危機意識が低いのであろう
マニュアルはあるが誰も見ちゃいないものと思われる
今更だが、基本的な事項を並べたスライドを作ってスタッフに念押した

さらに本日は院内勉強会
人工呼吸器に関する看護師向けの講義をメーカーさんに講師をお願いして行った


うちの臨床工学技士
透析(血液浄化)と医療機器保守管理はまったく別部門で業務を行っている
オレ率いる透析部門が「臨床工学課」
保守管理部門は「ME機器管理室」という名称
管理者も別に配置されている
当然、医療機器保守管理責任者は「ME機器管理室」の責任者

今回の勉強会も保守管理の一環で行っていると思いきや、
フタを開けてみると参加は希望者のみ
講義の後、実機で操作研修が予定されていたがほとんどが退席
全員に指導しなくて良いのか?
今回、参加しなかった人に別途、後日に講習を予定しているのか?と尋ねると
「予定なし」との回答が・・・
主催側も参加者も危機意識が低いと思われる

うちの病院で人工呼吸器を使う頻度は
急変時のつなぎ(ちょっと言い方悪いかも)程度が年に数回のみ
実地でも体験する機会がないのに、
しかも急変時の使用だけとくりゃ
普段から頭の中でシュミレーションしとかにゃ使えんだろうに・・・

ME機器管理室のCEさんも自分たちが直接手を下さなくても、
事故が起きたら責任の一端を担わされることを認識しているのだろうか

皆、もう少し危機感を持ってやってもらいたいものだ